一般的に、営業職は「大変な仕事」と思われているのでないでしょうか?
実際、断られることが多くつらいと感じる人の方が多いでしょう。営業に対するイメージはさまざまですが、楽しいと感じられる瞬間ももちろんあります。
営業ならではのやりがいや、営業をやっていて良かったと思える瞬間はいつなのか?
元外資系企業で世界2位の営業成績を収めたこともある筆者が、「営業って楽しい!」と感じた瞬間を3つ紹介します。
営業の楽しさとは?
営業の楽しさは、やはりお客様に喜んでもらえた瞬間にあります。決してきれいごとではなく、お客様に喜んでもらえたということは、そのポジティブな反応が嬉しいのもありますし、同時に売上があがるタイミングでもあります。
お客様に価値を提供すること、またその未来を創ることが営業に求められる仕事であるため、顧客満足度なくして営業マン自身の未来もありません。お客様に提供した価値の大きさが、そのまま営業マンの「楽しい」に還るというわけです。
大型受注の契約を結べたり、目標をクリアできたときの達成感など、他にもさまざまな「楽しい瞬間」はあります。ですが、すべて「どんな提案をして、どんな価値が生まれたのか」が軸にあることを忘れてはいけません。
営業が楽しいと思える瞬間は全部で3つ
営業が楽しいと思える瞬間は全部で3つあります。自分との約束を守れたとき、またそこに自分以外の人が関係したときにやりがいは大きくなります。
- お客様から感謝の気持ちをもらえたとき
- 大きな受注やプロジェクトが動いたとき
- 週次や月次など目標を達成できたとき
もちろん、上記の他にも人によって営業が楽しいと感じる瞬間はさまざまです。今回紹介するのは、筆者が感じた中でもとくに「営業という仕事をする」上で大切だと実感している3つになります。
お客様から感謝の気持ちを
もらえたとき
営業という仕事をしていて、もっとも素直に喜びを感じられるのは「お客様から感謝の気持ちをもらえたとき」ではないでしょうか。やりがいを実感できることで、仕事は楽しいと思えるものです。営業も例外ではありません。
一生懸命考えた提案がお客様にも喜んでもらえたら、特別ホスピタリティがある方ではなくても多くの人が嬉しいと感じると思います。価値を提供できる ⇒ お客様が喜ぶ ⇒ 売上があがる、この好循環を生み出すことで「楽しい営業活動」をしやすくなるでしょう。
ただし、お客様に感謝してもらうことが営業の目的ではないということに注意しましょう。「感謝してほしいから提案する」ことも間違いではないのですが、成果で返した結果としての感謝になるため、あくまでお客様が成果を出すために邁進するのが営業の正しい姿です。
大きな受注やプロジェクトが
動いたとき
大きな受注やプロジェクトが動いたときほど、会社や社会に対して大きな影響を及ぼすことを実感できます。個人から社会へと、より壮大なスケールで仕事を捉えることができれば、視野も広がりますし、自分の可能性をもっと感じることができます。
営業は、まだ見ぬ価値を提示し、よりよい未来を創出する仕事です。つまり、営業にとっての受注が未来へのスタートの一歩です。実績が積み重なれば、関わる案件にも広がりが生まれ、さらに楽しい瞬間に立ち会えるでしょう。
週次や月次など目標を
達成できたとき
目標を達成する瞬間は、大なり小なり喜びを感じられるものです。営業の場合は明確な数字が目標になるため、達成未達成は誰の目にも明らかです。
達成できなかったときは、悔しい気持ちだけではなく上司や先輩から𠮟責をくらうこともあるでしょう。ですが、達成できたときはその分大きな喜びを実感できます。厳しい目標であればあるほど、達成できたときのやりがいは言葉にしがたいものがあります。
誰かが決めた目標だけではなく、自分が決めた目標を達成することも大切です。例えば、会社からは月次の目標が課されていたとして、その達成のために自分で週次の目標を立てるなどです。
営業を楽しむ方法
そうはいっても、「毎日ノルマに追われる営業なんて楽しめない!」と思われる人もいるでしょう。もしくは、これから営業職に就こうと考えている人も、「どうあっても営業はつらい仕事」という先入観から脱せないかもしれません。
「楽しむ気持ち」は結果的に湧き上がるものでもありますが、実はある程度、自分でコントロールできるものでもあります。ポイントは、どんな出来事であっても自分から楽しもうとするかどうかです。
「つまらない」とはじめから考えていたらつまらない側面しか見えず、直接的でも間接的でも、自分のためになっていることを探す姿勢があれば「楽しい瞬間」はいくらでも見つけられます。
かくいう筆者も、もちろん楽しかったことばかりではありません。むしろ、大変な時期をたくさん経験して乗り越えたからこそ、前述のような、一歩引いた視点から営業という仕事を捉えられるようになったのです。
その経験から、営業を楽しむ方法をいくつか紹介します。
「よかった探し」をする
営業に限らず、仕事は上手くいくことばかりではありません。営業ならテレアポや飛び込みで断られる、商談しても失注する、お客様からクレームが入るなど、落ち込む場面はたくさんあります。
しかし、どれも悪いことばかりではなく、例えばテレアポで断られたら「トーク内容をもっと良くできる機会を得た」と考えるだけでも断られた意味が生まれます。商談で失注したときは「業界のことをもっと深く知ろうという意欲が芽生えた」と考えれば、ただとんとん拍子で受注になるよりも、長い目で見て大切な成長機会となったのかもしれません。
「よかった探し」を癖づけることで、良いことからも悪いことからも学びを得られます。「○○だからつらい」と考えるよりも、「○○だからよかった」と考える方が自分のためになります。
営業=売り込みという
固定概念を捨てる
どうしても「営業はしんどいだけ」と感じてしまう人は、世間がつくった固定概念にとらわれている可能性があります。必要ないものを無理に売り込んでしまってはいないでしょうか。
売り上げを作らないといけない以上は「営業は売り込み」と言われても仕方ありません。しかし、だからといって世間が作り出したイメージどおりに自分が行動しなければならない、ということにはなりません。
一般的に「営業は売り込み」と思われていたとしても、実際はお客様の未来を創る仕事であり、それは決して綺麗ごとではありません。「周囲の人間や会社がそう言ってるから」と、右向け右で自分を納得させる必要はないのです。
営業=売り込みという固定概念を捨てることで、新しい世界が見えてきます。自分が納得していない状態では、本当の意味でお客様からの信頼を得ることは難しいでしょう。
営業が向いている人の特徴
営業を楽しいと思える人には共通する特徴があります。人の役に立つことで、結果的に自分に利益が還元される。いわば報酬は後回しで、自分が納得いく行動を最優先にしたいという人は自然と営業という仕事を楽しめるでしょう。
【営業に向いている人の特徴・性格】
- 人が喜ぶことにやりがいや生きがいを感じる
- ついお節介をやいてしまう
- 目先のことよりも、少し先のことに目が向く
- 一般論で説明されても納得いかないことが多い
- 自分が納得いかないと行動できない
営業に向いているのは、自分本位でぶれずに行動できる人ではありません。自分がよければいい、ではなく、関わった人が満足できているかでやりがいを感じられる人です。
営業に向いていない人の特徴
営業を楽しもうとしてもできない人は、根本的に営業職に向いていない可能性が高いです。仕事である以上、適正もあるため、どうしても営業を楽しめる瞬間がない、つらくて辞めたいと感じる場合は無理に続けない方が自身のためです。
【営業に向いていない人の特徴・性格】
- 社会や一般論で決められた正解を正解とする
- 周りと違う行動をとるのが苦手
- 右向け右で即行動できる
- やりたいことがないから営業をやっている
- 人からの評価を気にしがち
営業を楽しむコツは「仕事の本質に目を向ける」こと
営業を楽しめる人は、他者に与えることを喜べる人です。自己中心的ではなく、行動の動機が自分以外の誰かのためであればあるほど、バイタリティを発揮できる。
楽しもうとする気持ちも大切ですが、一番は「仕事の本質に目を向ける」ことです。営業という仕事の本質は、自分とお客様の未来をつくること。そこに偽りなく向き合うことで、納得して仕事に向かえるから楽しむ余裕が生まれます。
もし今営業を楽しめていなかったり、これから営業職に就こうか迷っている人は、陽転思考という考え方を学んでみてはいかがでしょうか?元外資系企業で世界2位の営業成績を収めたこともある筆者、その本質を感じられるメルマガになっていますので、この小さな一歩から皆さんの人生が前向きになることを願っています。
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