悪口を言わない人の共通点とは?思いやりと強さを持つ人の心の在り方

誰かの悪口を聞くと、なんとなく心がざわつく。

一方で、どんな場面でも他人を悪く言わない人に出会うと、不思議と安心感を覚えることがあります。

悪口を言わない人は、決して「我慢している人」ではありません。むしろ、他人を思いやる余裕と、自分を保てる強さを持っている人です。

そんな悪口を言わない人たちに共通する“心の在り方”を通して、私たち自身がよりよく生きるヒントをお伝えします。

人はなぜ悪口を言ってしまうのか?

人が悪口を言ってしまうのは、心の中に満たされない思いや不安があるからです。たとえば、自分に自信が持てないとき、人の成功や明るさがまぶしく見えてしまい、つい否定したくなることがあります。また、仲間外れになりたくない気持ちから、周囲と合わせて悪口に乗ってしまうことも少なくありません。

会社で同僚が上司にほめられているのを見て、「どうせ上には気に入られてるだけでしょ」とつい口にしてしまった。これは、自分が評価されていない不安や、嫉妬の気持ちが隠れています。本当は「私も認められたい」「がんばってるのに見てもらえない」という思いがあるのかもしれません。

あるいは、友人グループの中で誰かの話題になり、「最近あの子、調子乗ってない?」と話を合わせてしまった。「仲間はずれになりたくない」「共感されたい」という気持ちからくることがあります。本当は「自分の居場所を守りたい」と思っているのです。

悪口は、ときに「自分を守るための言葉」でもあります。誰かの欠点を強調することで、「自分の方がマシだ」と安心しようとしてしまうのでしょう。それは決して“悪意”だけではなく、“弱さ”や“傷つきたくない気持ち”から生まれていることが多いのです。

悪口を言わない人の5つの共通点

悪口を言わない人は、ただ「いい人」なのではなく、心の在り方や考え方に共通する特徴があります。周囲に流されず、自分の感情を客観視し、人の良い面に目を向ける力を持っているのです。

そんな人たちに共通する特徴は次の5つです。

  • 自分と他人を比べない
  • 相手のいいところを見つけるのが得意
  • 感情に流されず、自分を客観視できる
  • 安易に同調しない勇気がある
  • 言葉の力を信じている

悪口を言わない人は、自分の軸で生きている人です。「誰かと比べて上か下か」ではなく、「昨日の自分より成長できているか」に目を向けています。

たとえば、同僚がほめられても「すごいな」と素直に思えるのは、自分に自信がある証拠。逆に、心が不安なときほど「悔しい」「なんであの人が?」という気持ちが生まれやすいんです。

比べることでしか自分を認められないと、人の失敗に安心してしまったり、悪口で優位に立とうとしたりしてしまいます。だからこそ、自分は自分、人は人という視点を持つことが、悪口から自由になる第一歩なんです。

どんな人にも“ひとつくらい良いところ”はあります。悪口を言わない人は、それを見つけるのがとても上手です。

たとえば「話し方が苦手」と思う人でも、「でも資料づくりは丁寧なんだよな」と見つけようとする。この視点は習慣です。「嫌なところばかりに目を向ける人」は、無意識に欠点フィルターをかけてしまっています。

一方、長所を見つけようとする人は、人との関係にあたたかさが生まれます。“陽転思考”とはまさに、見方を変える力。「苦手な人」にもポジティブな面を見出すことで、悪口を言う必要がなくなるんです。

人は誰でも、イライラしたり不機嫌になったりします。ただ、悪口を言わない人は「自分の感情」と上手につき合っているんです。

「今日はちょっと心がささくれてるな」「嫉妬してるのかも」と気づくことができる。それが“感情を客観視する力”です。この力があると、感情に任せて誰かを攻撃することがぐっと減ります。「怒り」は相手への不満ではなく、自分の満たされていない部分の叫びかもしれません。


自分の心と丁寧に向き合える人ほど、人を責める必要がなくなる。悪口よりも、もっと大切な言葉を選べるようになるのです。

職場や友人グループなどで誰かの悪口が始まったとき、その場にいる人の多くは「合わせて笑ってしまう」ことがあります。でも、悪口を言わない人は、その空気に流されません。

たとえば、「私はそうは思わなかったな」とやんわり返したり、何も言わずに話題をそらしたりして、無理に同調しないんです。それは、場の空気を壊さずに、自分の信念を守るという“勇気”です。

「いい人と思われたい」気持ちより、「誠実でいたい」想いが勝っている。だからこそ信頼され、「あの人と話すと安心する」と思われるのです。

悪口は、一時的にスッキリするように見えて、自分の心に毒を残します。悪口を言わない人は、それを知っています。そして、言葉には人を元気づける力があることも知っているんです。

「ありがとう」「あなたのここが素敵だね」という言葉を多く使う人は、周囲にあたたかい空気をつくります。

自分が発する言葉が、相手に届き、相手の一日を変えるかもしれない。その意識があるからこそ、軽率に人を傷つけるようなことは言わないのです。

“言葉を大切にする”ことは、“人を大切にする”ことでもあります。だから、悪口ではなく優しい言葉を選ぶ人は、心から信頼されます。

悪口を言わない人になるには?

「悪口を言わない人になりたい」と思っても、感情に流されてつい口にしてしまうことは誰にでもあります。大切なのは、我慢ではなく“心の整え方”を知ること。

自分の感情に気づき、人の良い面を見つける視点を持つことで、自然と悪口は減っていきます。そのための具体的な方法を紹介します。

悪口の多くは、実は“感情の爆発”なんです。嫉妬、不安、孤独、怒り…それらの感情がうまく整理できないときに、誰かを攻撃する言葉として出てしまうことがあります。

だからこそ、「今、自分はどんな感情を感じているんだろう?」と一度立ち止まることが大切。

自分の感情に気づいてあげるだけで、心の中の“ざわざわ”は少しおさまります。悪口を止めるには、まず“感情の整理”から始めてみましょう。

人には必ず、良い面と苦手な面があります。悪口を言ってしまいそうなときは、「でもこの人にも、何かしら良い面があるはず」と意識的に探してみることが効果的です。

たとえば、「声が大きくて苦手」と思う人でも、「発言に積極性がある」と言い換えることができるかもしれません。

“陽転思考”とは、まさに「どんなことにも良い面がある」と信じる心。見方を変える練習を続けることで、言葉も自然と変わっていきます。

周囲が誰かの悪口を言っているとき、同調しそうになる気持ちは誰にでもあります。

でもそこで必要なのは、「そうだよね!ムカつくよね!」という共感ではなく、「そう思ったんだね」と“感情を受け止める姿勢”です。

相手の気持ちに寄り添いながらも、自分の価値観を保つこと。これができると、悪口の輪に巻き込まれることなく、信頼を失わずにいられるでしょう。

私たちの発する言葉は、自分自身にも大きな影響を与えます。「誰かの悪口を言う」と、自分の心もどこかで苦くなります。逆に「ありがとう」「あの人のあれ、すごく良かったよね」と肯定の言葉を使うと、自然と心が晴れやかになっていくのです。

悪口を言わないことは、自分の人生を気持ちよく生きる“選択”でもあります。言葉を選ぶことで、あなたの周囲の空気も変わっていきます。

悪口を言わない・言われない人になるには思考の癖・考え方から変える

「悪口を言わない・言われない人」になりたいと願うのであれば、『陽転思考』を学んでみてください。

陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。

良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。

『陽転思考』については、こちらのページで詳しい解説しているので是非ご覧ください。

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