
「失敗は成功の基」
「失敗は成功の母」
という言葉は、誰しもが一度は聞いたことがあるでしょう。
一度も失敗しないまま生きられる人間は一人もいません。言い換えれば、生きていくうえで失敗は常に隣り合わせであり、回避したり直面して不幸になるのではなく、失敗は成功に変える種しかないということ。
では、どのようにして失敗を成功に変えるのか。失敗から学ぶときに陥りがちな盲点と共に、プラスに転換していく方法をお伝えします。
そもそも失敗=悪いことはない
失敗という言葉を辞書でひくと「方法がまずかったり情勢が悪かったりで、目的が達せられないこと。」とあります。言い換えると、失敗とは結果ではなく過程(プロセス)ということです。ここを理解しているかどうかが、ものすごく重要。
失敗を結果と捉えると、その旅路は終わりです。しかし、実際にはその後も仕事や人生という名の旅はずっと続きます。どこまでを道と捉えているかによって、自分で勝手に「もう終わりだ」と諦めてしまうこともできるのです。
つまり、大切なことは「失敗した後にどうするか?」であり、後に成功するための経験でしかないということ。失敗自体は悪いことではありません。悪いのは、失敗から学び次の成功に向かわないことなのです。
失敗を成功に変えるための3つの条件
失敗を成功に変えるためには、3つの条件があります。

- 失敗の根本的な原因を考える
- 失敗の原因を他者ではなく自身のなかに持つ
- 成功を定義してそこにだけ向かう
誰でも失敗を成功に変えられるわけではありません。失敗は経験にすぎないため、その経験について洞察が弱い人は成功しないでしょう。原因を自分の内側に持ち、自分ができる範囲のなかで最善の策を取りづづけることが大切です。
失敗の根本的な原因を考える
「失敗した」という事実は誰にでもわかりますが、「なぜ失敗したのか?」の根本的な原因まで考えられる人は意外と多くありません。根本的な原因とは、出来事そのものではなく、出来事を引き起こしたもっと手前にある要因のことです。
例えば、仕事の質で失敗した場面で考えてみましょう。表面的には「仕事の出来が悪かったことが原因」だと考えるかもしれません。しかし、仕事の出来、つまり求められる成果や品質というのは、もっと事前に決められた「期待値」にあります。期待された成果を出せなかったのは、そもそもの期待が大きすぎた可能性もありますよね。
であれば、成果物を出す前のコミュニケーションやヒアリングの段階で詰め切れなかったのが、失敗の根本的な原因となるでしょう。
失敗の原因を他者ではなく自身のなかに持つ
失敗の原因は、自分のせいの場合もありますし、他人のせいの場合もあるなどケースバイケースです。それは紛れもない事実。ですが、失敗を成功に変えられる人は、失敗の原因を100%自分のなかに持とうとします。
ストイックなわけでも真面目過ぎるわけでもなく、理由はもっと単純で、他人は自分の意思で自由に動かせないが自分なら動かせるからです。自分の外側で起きることは、思った通りには当然ですが動かせません。一方で、自分の身体や思考や自由自在に変えられます。
変えられないことには固執せず、変えられることにだけ集中すればより良い結果に向かっていけるでしょう。
成功を定義してそこにだけ向かう
何ができたら成功なのかを、改めて定義しておくことも大切です。でないと、その時々の状況だけを切り取って「あれが失敗、これが失敗」といくらでも失敗を埋めてしまうからです。
例えば、「全国大会で優勝することが成功」だとした場合、日々の練習で上手くいかないことがあってもその過程にすぎず、いちいち「失敗した」とプロセスを終わらせる必要はありません。
また、「30歳で年収1000万円」を成功だとした場合、26歳で鬱になって休職したからといって失敗にはなりません。道筋が変わっただけで、成功の定義は何一つ変わっていないので引き続き向かうだけだからです。
失敗を成功に変えられない人の性格・特徴

それでも失敗を成功に変えられない人の性格・特徴は主に以下の3つです。
- 「でも、でも・・・」を繰り返す
- 周囲の声や感情で自分の人生を決めてしまう
- 一般的な正解を自分にとっての正解にしてしまう
決して卑屈な一部の人ではなく、世の中にごまんといる“普通の人”です。それが失敗を成功に変えられない原因でもあり、周囲が失敗を失敗としか捉えない環境が多すぎることで、自分も影響されてしまうケースが少なくありません。
「でも、でも・・・」を繰り返す
失敗に取りつかれている人は、何を言っても「でも、でも・・・」を繰り返すばかりです。物事は表裏一体、光があれば闇があるように見方を変えればプラスにもマイナスにもなります。にもかかわらず、返答の度に「でも・・・」と悪い側面ばかり展開しようとする人は成功に近づけません。
本人はそんなつもりがなくても、失敗=悪いことであり、それを引き起こしてしまった自分を攻めてしまうことで負のスパイラルに陥ります。責任感が強く、真面目な人に起こりやすいでしょう。
周囲の声や感情で自分の人生を決めてしまう
失敗を攻めるのは、いつだって他人です。他人の感情や声で自分の人生を決めてしまっては、失敗はただの辛い経験にしかならないでしょう。ですが、失敗を成功にする旅路はあなただけの物語であるため、人生の一瞬にすぎない他人の声で決めていいはずがありません。
その時々の周囲の声や感情は、あなたにヒントをもたらすものですが、それ自体が道を選ばせるものではありません。
一般的な正解を自分にとっての正解にしてしまう
少し被る内容ですが、世の中が決めた一般的な正解を自分にとっての正解にしてしまう人も、失敗を成功に変えられません。なぜなら、あなたが今まさに悩んでいるように、失敗を失敗として片づけることが一般的な解釈だからです。
「出世するのが成功」
「毎日残業して働くのが正解」
「良い大学に入るのが正解」
「たくさんお金を持つことが正解」
など、誰が決めたかもわからない世の中の正解が、果たしてあなたにとっての正解でしょうか。知識や経験が少ないなかりに、それを指針に生きてしまっているだけの可能性も十分考えられます。
どんなことにも『よかった』は存在する

失敗して落ち込んだり悩んだときは、自分の将来について深く考える機会です。言い換えれば、「このタイミングで悩んでよかった」と自分を褒めてもよいということです。
どんな悪い出来事にも『よかった』は存在します。大切なのはそれに気付けるかどうかです。目標がないと悩んだことで、逆に『よかったこと』は何でしょうか。
- 仕事への価値観や人生について考えることができた
- もっと成長しなきゃとモチベーションが高まった
- 乗り越えたことで耐性ができた
- 糧としたことで前よりも精神的に強くなった
考え方次第で色んな『よかったこと』が出てきます。どんなことにも相反する事実があることを忘れないでください。もし『よかったこと』に気付けそうになければ、気付けるようになるための考え方を醸成してきましょう。もし自分一人では考え方を醸成できない人は『陽転思考』を学んでみてください。
陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。
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