真面目な性格は長所かと思いきや、なかなかそうは思えない出来事も多いもの。
真面目な人ほど、真面目が良い意味で発揮されているときはプラスに捉えられず、悪く働いたときだけ気になってしまうのだから損な性格なのかもしれません。
「真面目すぎて生きづらい・・・」と感じてしまったら、どうすればいいのでしょうか。その答えをお伝えします。
真面目すぎて生きづらいのはなぜ?
まず先に、真面目すぎて生きづらいと感じてしまう理由から紐解いていきましょう。真面目は良いことのはずですが、悩みの種になってしまうケースが少なくありません。あなただけではなく、多くの「自称真面目」が同じように悩んでいるのです。
真面目すぎて生きづらい理由を一言で伝えると、「責任感が強すぎるから」です。真面目とは、本気であること、うそや冗談でないことを意味します。つまり、自分以外の人間に対して誠実であろうとする故に、同時に強い責任感を伴っているのです。
真面目な人は、「これを途中で投げ出しても、どうせ誰かがやるでしょう」と楽観的には考えられないと思います。自分の責任を誰かが被ることに耐えられず、その先まで想像してしまうからこそ、「自分でどうにかしなきゃ・・・」と抱え込んでしまうのです。
「真面目すぎて生きづらい」を解決する方法
そんな真面目すぎて生きづらい人は、以下の方法を試してみてください。
- 「頑張らない」も経験しないとわからないまま
- 失敗と成功は同じものと考える
- 失敗しない人生なんてないと割り切る
- 思っているほど人は自分のことを見ていないと気付く
- スケールが大きいことに目を向ける
- 考えすぎることは長所だと捉える
まず前提として、真面目ことは良いことです。なぜなら、真面目な人が線引きを緩やかにすることができても、不真面目な人が急にきっちりするのは難しいためです。そのため、今生きづらいからといってそれを短所だとは思わないでください。良い面も悪い面も受け入れてからがスタートです。
「頑張らない」も経験しないとわからないまま
真面目な人は、サボることや頑張らないことが得意ではありません。決して、それらが得意であるべきという意味ではありませんが、人生ずっとオンのままでは心も身体ももたないため、どこかで上手く自分を休めてあげないといけません。そのためには、ときどき「頑張らない」ことも大切なのです。
とはいっても、真面目な性格の人は頑張らないことにすごく抵抗があるでしょう。しかし、人生は経験から学ぶのが圧倒的に吸収力が高く、頑張らない自分を一度は経験しないと、本当の意味での「頑張ることの価値」も実は曖昧なままだったりします。
失敗と成功は同じものと考える
変な話に聞こえるかもしれませんが、失敗も成功も厳密には同じものです。失敗というプロセスを経てでしか、成功はありません。人生で一度も失敗しない人なんていないでしょう。それが答えです。
つまり、成功を手にした人は同時にたくさんの失敗を重ねてきているのであって、どちらか一方だけとはいかないのが普通なのです。であるならば、「失敗も成功も同じである」もしくは「成功したいなら失敗も経験しないといけない」と前向きに考えた方が得でしょう。
失敗しない人生なんてないと割り切る
真面目すぎて疲れたときは、「今さら何を恐れているのか」を自分に問うてみましょう。多かれ少なかれ、人間だれしも大人になる頃にはたくさんの失敗を重ねてきています。それが過去のことになっていて、上手く活かせていないだけなのです。
思い出してみてください。人生がすべて上手くいくのであれば、今の自分はもっと違った姿になっていたはずです。上手くいかないことの方が多い人生のなかで、それでもやってこれたから今のあなたが存在しています。
「失敗しない人生なんてない」と、サッサと割り切ってしまい、今目の前で自分ができることだけに集中しましょう。
思っているほど人は自分のことを見ていないと気付く
責任感が強い人は、他人からの見られ方も気にしがちです。自分が他人にしてあげられたことよりも、自分が他人からどう思われたか?の方を強く感じてしまい、自己評価を低く見積もる傾向があります。
自己評価をいたずらに高く見積もるのも危険ですが、低く見積もることで鬱蒼としてしまうくらいなら、「思っているほど人は自分のことを見ていない」と少し楽観的に考えるくらいでちょうどいいです。実際に、あなたが考えているほど他人はそこまで気にしていません。
なぜなら、全員が自分のことで忙しいからです。あなたが自分の人生で多忙なように、皆それぞれ同じように忙しくしています。考えてみれば当然のことですが、真面目な人ほど自分のことばかり気になって、そんなことも気付きにくくなってしまいます。
スケールが大きいことに目を向ける
自分の一人の影響なんて、所詮小さなことだと思えれば、変に真面目に考えることも減ります。そのためには、スケールが大きいことに目を向けてみましょう。例えば、日本だけではなく海外のニュースを見たり、政治や社会問題について興味を持ったり、「世の中では、もっと大変なことが日常的に起きている」ことを知るのです。
自分はちっぽけば存在だと割り切れれば、多少のミスも恐れなくなります。良くも悪くも自分一人の出来事で、世界は何も変わらないと強気に出てしまいましょう。あなたが仕事で一つや二つミスしたくらいで、誰の人生も大きくは変わりません。
考えすぎることは長所だと捉える
真面目な人ほど何でも考えすぎてしまいますが、中には「考えすぎ」が真面目な性格の短所だと感じる人もいます。考えすぎなければ終わる話も少なくないため、「もっと楽観的で切り替えが早ければいいのに」と省みてしまうのでしょう。
しかし、考えすぎることは間違いなく長所です。「人間は考える葦である」という著名な哲学者の名言がありますが、「考える」ことは人間に与えられた偉大な力なのです。本来、自然界において人間は強い生き物ではありません。それでも食物繊維の頂点に君臨するのは、考える力によって生き抜く術を生み出し続けてきたからです。
その人間社会の中で、さらにピラミッドを上るためにも同じく考える力が必要になります。考えすぎて損することはありません。ただし、考えても意味のない被害妄想は止めて、自分でコントロールできる範疇のことだけ思考を巡らせるようにしましょう。
どんなことにも『よかった』は存在する
何かに失敗してメンタルが落ち込んだ時は、自分の将来について深く考える機会です。言い換えれば、「このタイミングで悩んでよかった」と自分を褒めてもよいということです。
仕事に限らず、どんな悪い出来事にも『よかった』は存在します。大切なのはそれに気付けるかどうかです。仕事に行きたくないと悩んだことで、逆に『よかったこと』は何でしょうか。
- もっと成長しなきゃとモチベーションが高まった
- 乗り越えたことで耐性ができた
- 糧としたことで前よりも精神的に強くなった
- 仕事への価値観や人生について考えることができた
考え方次第で色んな『よかったこと』が出てきます。どんなことにも相反する事実があることを忘れないでください。もし『よかったこと』に気付けそうになければ、気付けるようになるための考え方を醸成してきましょう。もし自分一人では考え方を醸成できない人は『陽転思考』を学んでみてください。
陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。
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