楽な方に逃げる人生を変えたい人へ|嫌なことから逃げない人になるのは実は誰にでもできる

困難なことから逃げ、楽な方を選んでしまうのは自己防衛のためです。自分を傷つけないように、大切にしようとする本能がそうさせているのです。

そのため、「どんなことからも逃げない方がいい」とは言いません。ときには逃げた方がいい、自分を楽にしてあげる方を選択した方いい場面はあります。

ただし、「つらいことが嫌だから楽な方を選ぶ」は間違いです。その理由と、楽な方に逃げる人生を変える方法をお伝えします。

楽な方に逃げる人生の末路とは?

楽な方に逃げる人生の末路を一言でいえば「不幸」です。何が不幸かは人によって異なりますが、少なくとも、豊かさとは反対の望んでいない不自由な人生を迎えることになります。

なぜかというと、楽な経験では耐性が付かないからです。耐性とは、環境の変化に対して適応していく生物の能力。困難を乗り越えるためのステータスのようなもの。耐性が付かないということは、辛いことは辛いことのまま、耐え難いことは耐えられないまま人生を送るということです。

つまり、「できることが一向に増えない、できないことばかり増える人生」なわけです。楽な方に逃げた結果、次同じような困難に遭遇したとき上手く対処できた例があるでしょうか。おそらくないと思います。それを繰り返せば、自分で選べることがほとんどない、不自由な生き方しかできなくなります。

楽な方に逃げてはいけない理由

楽な方に逃げてはいけない理由は、あなたの人生を不自由にしてしまうからであり、豊かな人生を送るためには選択肢の数が多くなければいけません。

その選択肢しかないから、それを選んだのか。他にも選べたけど、それを選んだのかでは意味がまったく異なります。「自分の意思でやること」と「他人にやらされていること」は違いますよね。

対処できることの数が少ないと、脅威に追いやられた場面ばかりが増えていきます。追い込まれて、追い込まれて、いつしか逃げ場はなくなります。「楽」なのは今だけです。今さえよければいいと思うのなら、好きなだけ逃げればいいでしょう。

けどもし、この先の人生まで考えて、いつか報われたい・救われたいと思うのなら逃げない強さを持たなければいけません。

嫌なことから逃げない人はなぜ立ち向かえるのか

そうはいっても、頭では理解しても行動は変えづらいものです。多くの人が逃げたがる一方で、嫌なことから逃げない人はなぜ立ち向かえるのか。そこにもハッキリとした理由があります。

嫌なことから逃げない人は皆、逃げない方が結果的に楽であることを知っているのです。できないことが多い人より、できることが多い人の方が得られるものも多いでしょう。できないことを、できないままにするのは楽。できないことを、できるようにするのは苦難。けれど、その一時の苦難を惜しまなければ、それ以降は「楽」に変わるのです。

ただし、今は逃げない人も、はじめからそれができたわけではありません。立ち向かわざるを得ない状況を前に、一回でもクリアした経験があるから「理解」しているだけです。つまり、そのきっかけとなる成功体験を早めに詰めるかどうかが重要になります。

楽な方に逃げる人生を変えたいなら

楽な方に逃げる人生を変えたいなら、次の2つを強く意識してみてください。

  • 今ではなく少し先の未来を大切にする
  • 経験値を稼いでレベルアップするRPGゲームを想像する

どちらも、知っていれば誰でもできることです。特別な知識やスキルは必要ありません。今このページを見ている皆さんにも必ずできます。

今日よりも未来を少し楽にできるだけで、その日々の積み重ねが大きな結果になります。今日明日を楽にするなら逃げればよく、そうではなく未来を良くしたいなら乗り越えた方がよい、単純な話なのです。

あなたを不幸にする権利は誰にもないので、他人にコントロールされる人生を選んでしまっているのは非常にもったいないです。同じ事実も、考え方が異なれば実態も異なります。

今安心できても、少し時間がたてばまた不安に駆られるでしょう。問題は問題のまま残っているので当然です。それ自体を問題じゃなくすれば、悪い過去はすぐに記憶から消し去れます。

困難にぶち当たったときに、RPGゲームのように「たたかう」や「逃げる」などのコマンドが出ている様子をイメージしてください。そこで「逃げる」を選択したらどうなるでしょう。経験値は入らず、次また同じ敵と遭遇したら「逃げる」を繰り返すことになりますよね。

けれど、「たたかう」を選択して、傷つきながらも勝てた場合はどうでしょうか。経験値が入りレベルアップして、次に同じ敵と遭遇したときにはもっと楽に勝てるようになっています。

実は、人生も同じで、貯めた経験値の分だけあらゆる困難を解決できるようになっていくのです。すごく当たり前の話ですが、どんなことも経験しなければわかりません。そのため、「逃げる」ばかりを経験し続ければ、逃げない場合の未来を想像できなくなります。

人生を豊かにするのは、今の能力などではなく経験の数です。良いことも悪いこともただの『経験』に過ぎません。それなのに逃げるのは損です。

どんなことにも『よかった』は存在する

何かに失敗してメンタルが落ち込んだ時は、自分の将来について深く考える機会です。言い換えれば、「このタイミングで悩んでよかった」と自分を褒めてもよいということです。

仕事に限らず、どんな悪い出来事にも『よかった』は存在します。大切なのはそれに気付けるかどうかです。仕事に行きたくないと悩んだことで、逆に『よかったこと』は何でしょうか。

  • もっと成長しなきゃとモチベーションが高まった
  • 乗り越えたことで耐性ができた
  • 糧としたことで前よりも精神的に強くなった
  • 仕事への価値観や人生について考えることができた

考え方次第で色んな『よかったこと』が出てきます。どんなことにも相反する事実があることを忘れないでください。もし『よかったこと』に気付けそうになければ、気付けるようになるための考え方を醸成してきましょう。もし自分一人では考え方を醸成できない人は『陽転思考』を学んでみてください。

陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。

『日刊ワダビジョン』は、陽転思考に繋がる仕事やコミュニケーションにおける本質を知れるメルマガになっていますので、この小さな一歩から皆さんの人生が前向きになることを願っています。

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