仕事に行きたくないという感情は誰もが経験するものです。そして、その気持ちを乗り切る方法は、実は私たちの日常の小さな行動や考え方の中に隠されています。
たとえば、仕事での小さな成長を見つけ出し、それを喜びとすること。また、仕事をすることのメリットや、それが自分の人生に与える影響に目を向けることも、やる気を引き出すきっかけになります。
自分に「今日だけは頑張る」と言い聞かせ、仕事を始めることで、意外にもその日一日を乗り切ることができるもの。仕事が嫌という気持ちは、意外と簡単なきっかけ一つで乗り切れるかもしれません。
仕事に行きたくない気持ちを乗り切る6つの方法
仕事に行きたくないと感じた際、それを乗り越えたいけれど心が辛いときは、次の6つの方法を試してみてください。
- 少しでも成長できる何かに目を向ける
- 仕事に行った方が良い理由に目を向ける
- 「サボるなら明日にしよう」と考え、とりあえず今日を頑張る
- モチベーションは行動からしか生まれないと考える
- 仕事以外の理由でモチベーションを作る
- 仕事が終わった後に楽しい予定をいれる
仕事に行きたくないと感じたときに、やる気を取り戻す方法は、自分自身で意識的に行動を起こすことが鍵です。まずは、仕事での成長や進歩の可能性に注目し、自分がどのように進化しているかを認識することが大切です。また、仕事に行くことで得られる利点、たとえば安定した収入やキャリアの構築などを思い出すことも効果的です。
さらに、仕事以外のことでモチベーションを見つけることも有効です。趣味や家族、友人との時間など、仕事以外の楽しみを見つけることで、仕事に対する前向きな姿勢が生まれることもあります。また、仕事終わりに何か楽しい予定を入れることで、一日の終わりに向けての楽しみを持つことも、やる気を引き出す一助になります。
少しでも成長できる何かに目を向ける
仕事に行きたくないと感じる時、自分の成長に目を向けることは、その気持ちを乗り越える助けになります。大切なのは「モチベーション」です。自己成長を実感するためには、まずはやる気を見つけ、それを維持することが必要です。
例えば、あなたが取り組んでいる仕事が、将来の夢やキャリアの一歩につながっていると考えれば、毎日の仕事にも新たな意義が見出せるかもしれません。また、仕事の一部分でも良いので、自分の強みを活かせる領域を見つけ、そこに集中することも一つの方法です。強みを活かすことで、自信とやりがいを感じやすくなります。
仕事に行った方が良い理由に目を向ける
仕事に行く理由に目を向けることは、モチベーションを高める上でとても大切です。自分が本来やりたいと思っていた仕事と異なる場合でも、そこには学びや成長の機会が隠されていることが多いのです。
たとえば、営業という職種が最初は望まなかったにも関わらず、そこでの酸いも甘いもすべての経験が後に大きな価値となることがあります。望まない仕事でも、結果的にその経験が豊富な学びとなり、後に本を出版するというストーリーもあなたの将来に起こるかもしれません。
最初は思っていたことと違うと感じるかもしれませんが、それが運命の出会いであり、何か大きなものにつながる可能性があります。配属された職場や役割が最初は期待と異なることは少なくありません。ただし、どんな経験も見方次第であり、将来的にあなたの人生を豊かにするための貴重なものになりえます。
ですから、どんな仕事にも意義を見出し、学べることを見つけ、それを通じて成長しようという姿勢が重要です。5年後、10年後には、今の経験があなたのキャリアに大きく貢献しているかもしれません。
「サボるなら明日にしよう」と考え、とりあえず今日を頑張る
「どうせサボるなら明日にしよう」という考え方は、実はとても賢い戦略です。なぜなら、この考え方は自分に対する小さなコミットメントを作り、「今日だけは頑張る!」という意志を強める手段になるからです。
私たちはよく「また明日でいいか」と考えがちですが、これを逆手にとった器用な考え方です。「その気になればいつでも休める。なら休むのは明日にして、とりあえず今日はできるだけやってみるか」と鼓舞するのです。決してただのポジティブシンキングではありません。同時に「明日休もう」と後ろ向きの気持ちも許容しているので、清濁併せ吞むことで自分を納得させやすかったりもします。
実際に、何かを続けることは難しいです。面倒くささや、長期間の取り組みによる体調不良や気分の波があるかもしれませんが、それでも小さな一歩を続けることが大切です。
モチベーションは行動からしか生まれないと考える
一般的に多くの人が「モチベーションがあるから、行動できる」と考えがちですが、実は逆であり、行動することでモチベーションは作られます。つまり、やる気が出るのを待っている行為はとても非効率であり、やる気を出したいのなら嫌々でも行動を起こしてしまった方が早く、乗り切りたいという自分の希望も叶えられるのです。
「仕事に行きたくない・・・けど乗り越えたい気持ちはある」という状態であれば、「嫌だけど行ってから考えればいいや!」くらいの気持ちで足を動かしてしまった方が、かえって楽になれる可能性があります。
モチベーションは行動からしか生まれないという考えは、実に洞察に満ちたものです。積極的に行動できる人たちが必ずしも時間があるわけではなく、実際には時間がない人やお金がない人もいます。モチベーションに左右されない「まずは行動」の考えこそが人生を変えるのです。
仕事以外の理由でモチベーションを作る
仕事のモチベーションを作るためには、自分自身を楽しませることが重要です。「自分が頑張らないと、自分がやらないと」という思いから、仕事が自己犠牲の上に成り立ってしまう働き方は好ましくありません。これは自分を大変にするだけでなく、会社という組織にとってもマイナスでしょう。
「できるかも」と思えればきっかけは何でも構いません。好きな音楽を聴いたり、通勤中の電車で好きな動画を見たり。「仕事に行くことで、ついでにできること」を用意しておけば会社に向かいやすくもなるでしょう。
まずは10分だけやる気になるため、まずは家から一歩出るためにきっかけを作ってくれる仕事以外の理由を生むために工夫してみてください。
仕事が終わった後に楽しい予定をいれる
仕事の報酬は仕事ではなく、報酬や褒美です。「今日の仕事を頑張ったら良いことがある」と考えることはシンプルですが、思いつめたときほど効果的だったりします。
仕事に行きたくないと悩んでいるときは、色々と考えすぎてしまって思考が泥沼にハマっている状態です。そんなときほど物事をシンプルに考え、明日がどうとか、明後日がどうとかはもはや気にしないようにします。「今日の仕事で嫌な思いをした分だけ、仕事後の予定が楽しみになる」と仕事で徳を積むくらいの気持ちで構わないのです。
仕事に行くのが憂鬱に感じる理由
「仕事に行きたくない・・・」と憂鬱に感じる理由は以下の3つであることが多いです。
- 人間関係の悩み
- 仕事に対する不安
- 寝不足や体調不良
いずれも複合的に絡み合う要素です。たとえば、通常であれば普通にチャレンジできる業務なのに、人間関係がこじれているせいで余計に重荷に感じてしまったり、体調が悪いために必要以上に大変に感じてしまうなどです。
理由によって対処方法は異なりますが、共通していえるのは、憂鬱な原因を見ないふりして無理に仕事をしない方がよいということです。理由や原因に勇気をもって真剣に向き合うことが、最終的に心を軽くするために必要だからです。
人間関係の悩み
人間関係の悩みは、仕事に行きたくないほどの重荷となることがあります。仕事やプライベートで会話が苦手で、言葉に詰まってしまうという悩みを抱える人も少なくないでしょう。相手の反応を気にして話に詰まったり、他人にどう思われるかを気にするあまり、人間関係が難しくなることがあります。
人間関係で悩んだら、「自分の人生は自分で決めて過ごす」という決意を持つことで、他人の目から解放されて心機一転しやすくなります。人間関係の悩みは誰にでも起こりうるものであるからこそ、自分を信じ、自分の心に正直に行動することが大切なのです。
また、他人の反応や評価に一喜一憂せず、自分らしさを表現にすることも重要です。仕事に行きたくないと感じるときは、自分の感情や考えを整理し、必要であれば信頼できる人に相談することも一つの方法です。
仕事に対する不安
仕事に対する不安は、多くの方が経験するものです。先の見えない将来や、自分の選択に対する不安は、時に仕事に行くこと自体を難しく感じさせる原因になります。逆に「この仕事を続けていて大丈夫かな」といった「見えすぎる先」に対する不安も、仕事に対するモチベーションを下げる一因となります。
立場の変化や給料の変動なども、仕事に対する不安を増加させる要因です。例えば、今まで部下だった人よりも給料が下がったり、自分の立場が変わったりすることは「心の強さ」を必要とする挑戦のようなものです。
不安を感じることは決して珍しいことではなく、多くの人が共通して経験することです。重要なのは、その不安を受け入れ、自分なりの方法で対処することです。仕事に対する不安を感じる時は、自分の将来について深く考える機会と捉え、自分の価値や目標について再評価してみましょう。不安は自然な感情であり、それを乗り越える過程で、自分自身の強さや可能性を発見することができます。
寝不足や体調不良
寝不足や体調不良では、頭の正常に働かずネガティブ思考が加速しがちです。できることもできないと感じたり、必要以上に物事を重く捉えてしまったり、寝不足のときにあれこれ考えても良いことはありません。
体調の違和感で仕事に行きたくないと感じた時には、まずは自分の体調を最優先に考えることが大切です。必要であれば休息を取り、仕事のパフォーマンスを高めるためにも健康を取り戻すことを真っ先に考え下さい。
体調不良は、ただの肉体的な問題ではなく、精神的な側面も大きく影響します。自分自身を大切に扱い、体調が回復するまで必要なケアをすることが、仕事に対するモチベーションを取り戻す第一歩となるでしょう。
仕事に行きたくない理由がわからないときは
このページに訪れた人は、仕事に行きたくないけど何とか乗り越えたいと前向きに抗おうとしている人だと思います。ただ、乗り越えたいけど「仕事に行きたくない理由がわからない」ことで、考えや行動がまとまらないと悩んでいる人もいるでしょう。
仕事に行きたくない理由がわからないときは、度合いにもよりますが思い切って休んでしまうのも手です。軽度であれば、とりあえず仕事に行ってから考えた方が建設的な場合もありますが、身体が震えるなど重度の場合は適応障害の可能性もあるため、無理に仕事をすることで状況を悪化させかねません。
ほとんどは人間関係や仕事内容が原因になりますが、普段から真面目に頑張りすぎてしまう人が、仕事に行く理由や、行きたくない理由を見失ってしまうことは珍しくありません。
考えるのやめてとりあえず仕事に行くのか、とりあえず休むのかは自分の心に正直に反応することが大切です。理由を明確にするために友人や知人にアドバイスを求めても良いでしょう。ひとりで抱え込まないことも大切です。
会社に行きたくないときは無理に行かなくていい
会社に行きたくないときは無理に行かなくて構いません。もちろん急に休むことで誰かに迷惑がかかったり、社会人として非常識な行動をとることは避けます。休む際は、ウっと来ても必ず会社に連絡を入れてから休みましょう。無断欠勤は後々自分を不利に追い込んでしまいます。
「仕事をしたくない」のか「会社に行きたくない」のかは、似ているようで実は状況が異なります。仕事をしたくないのはモチベーションの低下や疲れたから休みたいといった理由が主でしょう。一方で会社に行きたくない場合は、会社という場所や、それに伴って発生する人間関係が根本的な原因になっているかもしれません。
会社という存在に心が反応してしまったり、会社に向かうことで体調が悪くなったり、仕事も嫌だけど、それ以上に通勤という行為が無理になってしまっている状態でしょう。そんなときは、無理に行かずに一度休んでからどう対処するのか考えるべきです。
どんなことにも『よかった』は存在する
仕事に対する不安を感じる時は、自分の将来について深く考える機会でもあり、自分の価値や目標について再評価する絶好のタイミングともいえます。言い換えれば、「このタイミングで悩んでよかった」と自分を褒めてもよいということです。
仕事に限らず、どんな悪い出来事にも『よかった』は存在します。大切なのはそれに気付けるかどうかです。仕事に行きたくないと悩んだことで、逆に『よかったこと』は何でしょうか。
- もっと成長しなきゃとモチベーションが高まった
- 乗り越えたことで耐性ができた
- 糧としたことで前よりも精神的に強くなった
- 仕事への価値観や人生について考えることができた
考え方次第で色んな『よかったこと』が出てきます。どんなことにも相反する事実があることを忘れないでください。もし『よかったこと』に気付けそうになければ、気付けるようになるための考え方を醸成してきましょう。もし自分一人では考え方を醸成できない人は『陽転思考』を学んでみてください。
陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。『日刊ワダビジョン』は、陽転思考に繋がる仕事やコミュニケーションにおける本質を知れるメルマガになっていますので、この小さな一歩から皆さんの人生が前向きになることを願っています。
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