仕事でミスして生きた心地がしない・・・今すぐ楽になれる4つの立ち直り方

「仕事でミスして生きた心地がしない」

仕事でミスをして、今まさにこのような心境ではないでしょうか。

生きた心地がしない。その言葉通り、もうどうしていいかわからない状態かと思います。頭を切り替えることもできず、ただ真っ暗闇の中で苦しんでいる今の精神状態はとても辛いものです。

でも大丈夫です。それでもなんとかなります。

人間は誰でもミスをするもの。ミスをしないまま成長する人間は一人もいません。大事なのは、この後どうするかだけなのです。

そもそも人間はミスをするもの

まず忘れてはいけないのは、そもそも人間はミスをするものということです。一回もミスをせずに成長することはできないですし、一回も失敗せずに成功だけしか経験していない人なんていません。

ということは、あなたが今ミスによって謝罪した相手や引け目を感じている相手でさえも全員、あなたが知らないところで沢山のミスを経験しているということです。ミスは誰でもする。ただ、今はそれがあなたの番というだけのことだと考えてみてください。それ以上でも以下でもありません。

人間、嫌なことがあったら落ち込みます。ただし、ミスしたことを後悔し続ける思考のスパイラルからは早く抜けださなければいけません。ミスしたこと自体を悩んでいても問題が解決することはないからです。

意味のない後悔から、意味のある後悔へ切り替えていくこと。まずはそこに意識を持っていきましょう。

大事なのは「ミスした後にどうするか」だけ

ミスをするのは仕方がないことです。全員がミスをします。大事なのは、「ミスした後にどうするか」だけです。ここで正しい行動と間違った行動に分かれます。ミスが本当にただの失敗になってしまうのは、その後のリカバリーに向けた努力を怠ってしまったときです。

仕事ができる人ほど、「ミスは仕方ないがない」と言います。また、ミスした後の行動で人を評価することが多いです。今まさに、あなたのミスによって影響が出てしまった人たちも、この後の対応次第で敵にも味方にも変わります

生きた心地がしない中で、ミスを取り返してやろうと切り替えるのは簡単ではないでしょう。それでも、その方向にしか未来はないと信じ、少しずつでも切り替えていく努力をしましょう。

切り替えるなら遅いよりも早い方が良い。ふさぎ込んでいても事態は勝手によくはならないのだから、だったら開き直って、どうにでもなれ精神で今できることをとことん考え尽くした方が賢明です。

仕事でミスして生きた心地がしなくても大丈夫

ここまでお伝えしたように、仕事でミスして生きた心地がしなくても大丈夫です。ミスした直後は前向きになれなくて当然です。むしろ、「今は前向きに考えられない時間なんだ」と自覚することが大切です。今は無理でも、明日少し時間が経ってからなら切り替えられそうと、明日の自分に期待するくらいでよいのです。

ちなみに、「ミスが原因で仕事をクビになるのでは?」と怯えている人は安心してください。労働基準法では、懲戒解雇や従業員による故意の過失や損害が認められない限りクビにできないと定められています。そのため、通常発生しうる業務上のミスで簡単にクビになることはありません。

仕事でミスしても今すぐ楽になれる4つの立ち直り方

ここからは、仕事でミスしても今すぐ楽になれる立ち直り方を紹介します。具体的には以下の4つです。

  • ここまで落ちたら後は上がるしかないと開き直る
  • 朝、日光を浴びながら散歩をする
  • メンタルの問題は知識不足と考える
  • 失敗という経験をお金に換える

考え方や気の持ちようで立ち直る方法もあれば、行動に起こすことで切り替える方法もあります。中には、ありきたりな方法だと一見思われるものもありますが、実は正しいやり方をすれば高い効果を発揮することは意外と知られていません。

深く考えずに、だまされたと思って上から順に試してみてください。気づけば、頭がすっきりして立ち直っていることでしょう。

ミスしたときにもっとも大切なのは「さっさと切り替える」ことです。謝罪やリカバリーに向けて行動することが何より必要ではあるのですが、それも気持ちを切り替えて望まなければ下手な対応をしてしまい、後手に回ってしまう可能性があります。そのため、正しい行動をするためにも、まずは不要な迷いを捨てることが大切なのです。

「ここまで落ちたら後は上がるしかない!」と開き直ってしまいましょう。そこに余計な感情や事情はいりません。これ以上失うかも知れないものを意識することで立ち直れずにします。ならば、「今が一番最底辺なんだ」と考えて、これ以上失うものなんてないと強気に出てしまいましょう。

人間、なりふり構わないときほど強いもので、それが誠心誠意、一生懸命な行動になり結果的にミスを取り返せることにつながります。

散歩をすると気分転換になることは、とても一般的な話ですが、朝に散歩をする効果はただの気分転換に留まりません。

気分が落ち込んでいるときは自律神経が不安定な状態です。自律神経を整えるにはセロトニンという物質が必要で、朝起きてから朝日を浴びながら15~30分ほど散歩をすることで分泌されます。

セロトニンは意欲や気分と関連した物質であり、セロトニンが減少すると気分が落ち込みやすく、落ち込んだ状態から気持ちを切り替えづらくなります。

「今こんなにつらい気持ちで何も手に付かないのに、散歩なんて効果があるのか」と疑問に思うかもしれませんが、だまされたと思ってやってみてください。一回だけではなく、日課や習慣にしていくことが大切です。

メンタルの問題を、そのままメンタルの問題だと思い込んでいると解決しづらくなります。心の問題はコントロールできないから、気の向くままに待つしかないと考えてしまうためです。ただ待っていても心は休まりますが、解決に向かっているかどうかは確証が持てず、その速度も決して早くないでしょう。

そこで大切なのが「メンタルの問題は知識不足と考える」ことです。例えば、前述したセロトニンの効果と分泌されやすい方法など、知識として知っているからとれる行動があります。人間はたくさんの栄養や物質からできています。つまり「やる気がでない」と感じるのも、何かしらの栄養が不足していたり、頭の切り替えを促進する物質が足りないことが原因なのです。

やる気は行動した結果に過ぎない、そして行動は知識を以って選択できるということを理解するだけで、生きた心地がしない状況から早く脱却できるかどうかが変わるでしょう。

嫌な仕事も、給料を上げるためなら耐えられる。ミスや失敗という経験も仕事における一部であるため、失敗をお金に換えることがわかりやすい対処法でもあります。

会社員なら、このミスをきっかけに仕事の在り方などを見直したり、人として成長することで仕事のパフォーマンスを高めてゆくゆくは給料が上げられます。ミスは跳ねる前の助走です。ミスが大きければ大きいほど助走の踏み込みは強く、そこから飛躍する高さも高くなります。今の仕事をとにかく頑張って給料を上げる、という意味ではわかりやすい対処法でしょう。

ちなみに会社員が、失敗をお金に換える手段はそれだけではありません。副業という手段もあります。本業に近しいことを副業でも行える場合は、本業の学びを副業にフィードバックできるでしょう。もし本業に近い仕事ではなかったとしても、本業の失敗をきっかけに何かしらのモチベーションを作り、今までにない努力ができる可能性もあります。

「クライアントワークに疲れたから、半自動的なサービスを作ってストレスなく行きたい!」と願い、Webサイトを立ち上げアフィリエイトなどの収益構造を作るといったケースは多いです。

失敗がお金に変われば、余計な迷いや感情はどうでもよくなるでしょう。

仕事のミスで落ち込まない人になる方法

今回のミスから立ち直ることと同じく、そもそも仕事のミスで落ち込まない人になることも大切です。毎回同じように落ち込んでいたら身が持ちません。

仕事のミスで落ち込まない人になる方法は、次の3つを意識することです。

  • ミスしたらすぐに謝罪と報告を徹底する
  • ミスを人のせいにせず自責で原因を考える
  • ミスしたことを経験として捉える

どれも決して難しいことではありません。考え方ひとつで誰でも、すぐにできることです。言い換えれば、「仕事のミスで落ち込まない人」になるのは実は簡単ということです。

一つのミスから大きな問題に発展するのは、ミス直後の対応がマズいことが原因です。色んな感情はあると思いますが、何よりもまず、ミスしたらすぐに謝罪と報告を徹底することです。当たり前のことですが、ミスして頭がパニックになったときに、それでもこれを意識できるかどうかです。

ミスに怯えてしまい、謝罪や今できることを怠った結果、事態はさらに悪い方向に向かいます。ドンドンと泥沼にはまり、気付けば自分ではどうしようもない状況になってしまった・・・という最悪のケースをまずつぶしにかかりましょう。

これを徹底するだけでも「仕事でミスして生きた心地がしない」という事態を起こしづらくなります。

他人はコントロールできませんが、自分はコントロールできます。なら他人がどうこうよりも、自分を変えてしまった方が何倍も簡単で現実的です。

他責(他人のせい)よりも自責(自分のせい)で常に物事を考えましょう。自分の何が悪かったのか、そして自分はこれから何をすればいいのか、すべて自分を軸に考えることで頑張った分だけ前に進めます。そこに他人の感情や事情はなるべく挟まないようにしましょう。

とはいえ、「自分のせいで・・」と自責で考えるあまり泥沼にはまってはいけません。責任とは、成すべき努めです。自分を責めることが自責ではなく、自分が成すべき努めに向かうことが正しい考え方です。

厳密には、失敗なんてものは存在しません。いずれ成功するまでの途中経過に過ぎません。失敗があるとすれば、そこで諦めてしまい上手くいかなかった結果で終えてしまうことです。

つまり、進み続ける限りは失敗はただの通過点であり経験です。成功も失敗も、終わったときに決まります。ならば、歩みを止めなければミスはあっても失敗はないものと同じで、後は自分がどうしたいかだけです。

人間は経験を積んで成長します。ミスを経験として捉えることができれば、多少のミスで落ち込むこともなくなります。「次に何をするべきか」にすぐ頭が切り替わるためです。

仕事でミスすればベテランでも新人でも落ち込むもの

ベテランだろうと新人だろうと、仕事でミスをすれば誰でも落ち込みます。ベテランだから落ち込んではいけないなんてことはありません。むしろ、落ち込んではいけないと無理に強がることは逆効果です。

強い人間というのは、良いことも悪いこともすべて受け入れます。悪いことを受け入れずに「こうあるべきだ」と徹底する方が強いメンタルを形成しているように見えますが、良いも悪いも含めて自分なのに、どちらか一方だけを需要していてはいつか限界がきます。

成功と失敗、長所と短所、メリットとデメリットなど、相反するどちらも自分を構成する要素です。悪いことがあれば、その裏でよかったことも存在します。それに気付ける視点を持つことで、ミスに左右されない自分になれます。

どんなことにも『よかった』は存在する

どんなことにも『よかった』は存在します。大切なのはそれに気付けるかどうかです。仕事でミスをしてしまったことで、逆に『よかったこと』は何でしょうか。

  • もっと成長しなきゃとモチベーションが高まった
  • 次同じ失敗をしない方法を知れた
  • 糧としたことで前よりも精神的に強くなった
  • 仕事への価値観や人生について考えることができた

考え方次第で色んな『よかったこと』が出てきます。「ミスしてよかったことなんてない」と思い込むのは、自分をフェアに扱っていないためです。どんなことにも相反する事実があります。

もしミスして『よかったこと』に気付けそうになければ、気付けるようになるための考え方を醸成してきましょう。もし自分一人では考え方を醸成できない人は『陽転思考』を学んでみてください。

陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。

『日刊ワダビジョン』は、陽転思考に繋がる仕事やコミュニケーションにおける本質を知れるメルマガになっていますので、この小さな一歩から皆さんの人生が前向きになることを願っています。

和田裕美の最新情報や、営業ノウハウや、好かれる話し方などの学びが無料で届きます!