営業はやめたほうがいい人の性格・特徴|辞めたいと思うのは甘えではない理由と向いている仕事

一般的に営業はつらい仕事という認知となっているでしょう。お客様とのリレーションだけではなく、社内との調整や商材理解など、営業の業務内容は販売することだけに留まりません。

なにより、営業は断られるのも仕事のうちと言われるように、頻繁に提案を断られることにストレスを感じてしまうものです。普段の生活で、不要と言われるシーンはあまりないのですから当然かと思います。

とはいえ、そんな営業に向いている人もいますし、向いていないからやめた方がいい人もいます。

営業はやめたほうがいい人の性格

営業に向いておらず、やめたほうがいい人の主な特徴は以下4つです。

  • 数字が苦手な人
  • 対人コミュニケーションが苦手な人
  • 仕事とプライベートを完全に分けたい人
  • セルフコントロール(自己管理)が苦手な人

営業は常にノルマに追われる仕事であり、お客様をはじめ多くの人とコミュニケーションをとっていかなければいけません。そのため、数字が苦手で合ったり、そもそも対人コミュニケーション自体がストレスになる人は営業はやめておいた方がよいでしょう。

数字が苦手な人

最近ではノルマのない営業も増えていますが、それでもノルマが課される営業がまだまだ一般的です。ノルマとは達成すべき売上目標であり、達成すればインセンティブなど営業マン自身にとっても嬉しい報酬があることでしょう。

しかし、ほとんどの人はノルマと聞いてウっと来るように、常に数字に追いかけまわれている状態はストレスがかかるものです。

売上目標とは、言い換えれば数字です。ノルマに耐性を持てるかどうかは、数字をどう捉えているかによります。単に「達成しないと怒られる対象」と見ていては健全ではなく、自分が追いかけられている状況から抜け出せません。そのため、「数字を動かす」という一種のゲーム感覚を持つことで、シミュレーションのように売上を自ら追いかける状況に持っていくことが大切です。要は考え方の問題だったりするのです。

ただし、数字が苦手でそれ自体がストレスの原因という人は、数字に対して柔軟に考えることも困難になるため営業で成績を上げるのは厳しいでしょう。

「営業のノルマがきつい」と感じたときに考えてほしいことは、以下のページで詳しくお伝えしているのでこちらもご覧ください。

「営業のノルマがきつい」と感じたときに考えてほしいこと|達成できるマインドセットの身に着け方

対人コミュニケーションが苦手な人

新規営業でもルート営業でも、お客様とのコミュニケーションは毎日のように必ず発生します。そのため、当然ですが対人コミュニケーションが苦手で耐えられないという人は営業をやめた方がいいでしょう。

苦手の度合いにもよりますが、悪いことが起きていないにも関わらず、余計なことを考えすぎてしまって落ち込むような人は厳しいかと思います。お客様もすべて本音で話してくれるわけではありません。ビジネスライクなコミュニケーションが前提になるため、気持ちの割り切りが苦手な人はかなり苦労してしまいます

営業以外にも、世の中には数えきれないほど色んな職種があります。なかには対人コミュニケーションが少ない仕事もあるため、別の仕事への転職を検討することをおすすめします。

仕事とプライベートを完全に分けたい人

休みの日にお客様から電話がかかってきたり、緊急で何か対応しなければならなくなったりと、営業は仕事とプライベートの時間を完全に分けることが難しい場合が多いです。もちろん、就業規則上は分けられますが、実際はそうも言っていられないのが営業の実態です。

そのため、仕事とプライベートを完全に分けたい人は営業はやめておいた方が無難です。営業であっても、完全に切り分けることは可能ですが、もし休日にお客様から連絡があったら「何かあったのでは?」と気が気ではないでしょう。その状態では休日であっても心は休めません。

セルフコントロール(自己管理)が苦手な人

セルフコントロールとは自己管理のことで、自分のことを自分で管理できない人は営業はやめておいた方がいいです。セルフコントロールしなければならないことには、日々の行動や目標管理だけではなく、自らの感情のコントロールも含まれます。

つまり、何か嫌なことがあったときに理性をもって自ら感情を選ぶことができない、望ましくない状況であっても、ネガティブな気持ちを切り替えるなどの思考になれない人は、お客様から断られる度に「自分はなんでこんなことをしているんだろう・・・」と悩み・迷ってしまいます。

セルフコントロールの能力は営業に関わらず、どんな仕事であっても大切なものです。しかし、営業においては必須であり、営業をする目的を見失いやすい人は、まずは物事の考え方から養ったほうがよいでしょう。

営業が楽しい瞬間はいつ?やりがいを感じるタイミングや営業向きの性格とは

自発的にスキルアップしたいと思えない人

新しいスキルの習得を、自ら積極的に行えない人は営業はやめておいた方がいいでしょう。基本的な仕事の進め方は先輩や上司が教えてくれます。しかし、それが何のためなのか?は自分の頭で考え、きちんと腹落ちした状態でなければ本当の意味でスキルを身に着けたとは言えません。

人から借りた言葉には熱意がなく、未来をみせるべき営業の提案においてはモチベーションが伴いません。そのため、自らスキルアップを望み自己研鑽することは営業においても必須です。

ちなみに、営業に必要な7つのスキルについては以下のページで詳しく解説しています。

営業に必要な7つのスキル!スキルアップに必要な考え方や具体的な方法とは

営業に向いていない人の特徴

ここまでの内容で、上記のいずれかに当てはまる人は営業以外に仕事をした方が幸せになれる可能性が高いです。もし当てはまらかった人であっても、やめた方がいいとまでは言わないが「営業に向いていない人」もいるでしょう。

営業は、お客様の未来をつくる仕事です。決して、自己都合で売り込みをする仕事ではありません。そんな営業の本質を理解できない人は、本当の意味では営業に向いているとは言い難いです。

「営業に向いていない人の特徴・性格」は以下のページで詳しく解説していますので、自分がどちらかハッキリせず悩んでいる人はこちらもご覧ください。

営業に向いてない人の特徴・性格|転職や辞める前に考えてほしい職選びのポイント

営業を辞めたいのは甘え?

営業を辞めることは甘えなのかもしれない、など自分を責めるような考え方をしていたら黄色信号です。辞めることは決して甘えなどではないからです。

どんな仕事も辞める・辞めないは個人の自由であり、それが甘えかどうかを決めるのもまた自分自身です。今回紹介した内容などに照らし合わせて自分を見つめなおし、その結果向いていないと思えば、無理に営業を続けない方が幸せになれるでしょう。

周囲の目や、世間がつくった正解から外れることを恐れる必要はありません。それらはあなた自身の正しい道やキャリアとは無関係の、勝手につくられた偶像だからです。

向き不向きに悩んだら、まず「なぜ営業を辞めたいのか?」を明確にしましょう。その動機次第では、営業に対する適正なのか、営業に限らず仕事全般に通ずることなのかで、営業を辞めたいのが「甘え」かどうかをハッキリさせられます。

営業を辞めたいのは甘えじゃない!向いていなければ辞めてもOK

営業をやめた人に向いている仕事

もし営業に向いていなかったとしても、反対に、その性格や特徴に適した仕事もあります。例えば次に紹介する仕事は、営業をやめた人・向いていな人におすすめの仕事として人気がある職種です。

探せば他にもたくさんの仕事がありますので、どんな仕事が自分に向いているかをとにかく試すのもよいでしょう。ただし、どんな仕事でも数字や対人コミュニケーションはついて回りますので、それらが完全に存在しない仕事はないことを念頭においておきましょう。

Webライター

Webライターとは、インターネット上のWebサイトやブログ、SNSなどに掲載される文章を執筆する仕事です。Webサイトの運営者や企業の依頼を受けて、商品やサービスの紹介、ニュース記事、コラム、レビューなど、さまざまなジャンルの文章を書きます。

Webライターになるには、必須の資格や学歴はありません。未経験からでも、クラウドソーシングサービスやアルバイトなどを利用して、比較的容易に挑戦できます。

フリーランスであれば自ら営業しなければならないシーンもありますが、ライティングという業務の進行においては、比較的対人コミュニケーションが少ない職種です。

Webデザイナー

Webデザイナーとは、インターネット上のWebサイトのデザインやレイアウトを手がける仕事です。クライアントの要望をヒアリングし、Webサイトの目的やターゲットユーザーなどを考慮しながら、視覚的に訴求力のあるデザインを制作します。

こちらも必要なのは実績のみ。必須の資格や学歴はありません。しかし、Webデザインの基礎知識やスキルを身につけることは必須です。Webデザインの基礎を学ぶには、Webデザインスクールやオンライン講座を受講するのがおすすめです。

Webライターと同様、比較的対人コミュニケーションが少ない職種です。また、インターネットの普及とともに、近年ますます需要が高まっています。Webサイトは、企業や個人の活動において欠かせないツールとなっています。そのため、Webデザイナーの需要は、今後もさらに高まっていくと予想されます。

ITエンジニア

ITエンジニアとは、コンピュータやネットワーク、ソフトウェア、データベースなどを扱う技術者の総称です。ITエンジニアは、これらの技術を駆使して、システムの開発や運用、保守などを行います。

IT技術は、私たちの生活や仕事のあらゆる場面で活用されており、ITエンジニアの活躍がなければ、現代社会は成り立ちません。今後も益々、ITエンジニアの人材需要は高まっていくでしょう。

企業や役割によって異なりますが、基本的にはITエンジニアも営業と比較すれば対人コミュニケーションは少ない方になります。ただし、クライアントと打ち合わせを行ったり、コンセンサスを取りながらプロジェクトを進行することもあるため、エンジニアに内勤的なイメージを持っている人は注意が必要です。

メンタルの強弱を決めるのは生まれつきの性格や才能ではない

営業の向き不向きはメンタルにあるといっても過言ではありません。そしてメンタルの強弱を決めるのは、生まれつきの性格や才能ではないのです。大事なのは考え方と準備であり、心の在り方ひとつで明日からメンタルの強度を少し上げることも可能です。

著者である和田自身も、かつて外資系企業で世界2位の営業成績を収め、現在では営業に関する書籍を多数発表していますが、営業をはじめた長所は決してメンタルが強いなんて言えませんでした。それを自覚したからこそ、経験の中で少しずつ強くして言って今があります。どんなつらい出来事の中にも「よかった」があり、それを見つけることで前向きに行動し続けることができます。そんな『陽転思考』を学ぶことでも、営業マンに必要な強いメンタルを身に着けるきっかけになるでしょう。まずはそちらから学んでみてはいかがでしょうか? メルマガの購読は無料で可能です。

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