職場の人間関係における問題を解消する方法|悩まなくなる7つの考え方と思考を変えるコツ

仕事にはいつでも人間関係が付きまといます。始めから最後まで、一人だけで成立できる仕事はほとんどないでしょう。必ず、自分以外の誰かと関わらなければなりません。

だからこそ、職場の人間関係に問題があると仕事も上手く回らなくなり、最悪の場合、退職せざるを得なくなり・・・と悪循環に陥っていきます。

人間関係は自分だけではなく相手の問題も大きいから、職場の人間関係を良くするなんてできない。そう思っている人は、これからお伝えする考え方を実践すれば何か変わるかもしれません。

職場の人間関係は、本当に少しのコツで変わってくるものです。

職場の人間関係における問題を解消する方法

職場の人間関係における問題を解消する方法は、誰にでもできる「考え方を少し変えるだけ」です。以下の6つができるだけでも、職場の人間関係で悩みづらくなるでしょう。

  • 自分の意見を伝えることを恐れない
  • 自分の考えを自分で不正解にしない
  • 誰かに良く思われようとしない
  • 行動よりも結果で示そうとする
  • 相手ではなく相手の目的や問題に向き合う
  • 自分のことは自分が一番褒める
  • 他人からの評価で自分の価値を決めない

コミュニケーションはテクニックではないため、相手を攻略しようとか、相手をどうにかしようと考えないようにしましょう。ベクトルは常に自分に向けていてください。

自分の意見を伝えることを恐れない

シンプルだけど難しいのが、自分の意見を伝えることを恐れないことです。「それができれば悩んでいない」という声もあるでしょう。しかし、人間関係を良好にできるかどうかは、まずこれにかかっています。

「何でも言う通りにしてくれる」や「不満を持たれない」と思われていると、ドンドン相手のペースになっていき、後になればなるほど軌道修正が難しくなります。人間関係はフェアでなければならないため、どちらか一方の声が大きい状態は健全ではありません。例えそこに上下関係があったとしても・・・です。

自分の意見を伝えるのは恐い、だけど伝えないことで訪れる「黙っているしかない未来」を待つだけよりは、結果的にかかるストレスはかなり少なくて済みます。できるだけ最初に線引きを設けることで、後々コミュニケーションを楽にしてくれるでしょう。

自分の考えを自分で不正解にしない

うまく意見を伝えられない原因のひとつが、自分の意見を自分で不正解にしてしまうことです。「間違っているかもしれないから」や「考えを言葉にするのが恥ずかしいから」といった理由で、伝える前に自ら個性を消してしまっているのです。

考えることは自由です。答えが間違っていることは誰にでもあります。だからといって恥ずかしがっていたら、伝えるより以前に考えることすらできなくなっていってしまいます。

間違っていてもいい。怒られたとしても仕方がない。ただし、自分の考えを自分で不正解にしてはいけません。伝えてみて、だめなら修正すれば良いだけです。間違わない人間は一人もいません。

誰かに良く思われようとしない

人間関係で悩むのは、当たり前ですが相手がいるからです。相手から良く思われたいから、そうなっていない状態にストレスを感じて悩みます。

人間関係で悩まないコツは、他人のペースで生きないことです。誰かと比較したり、誰かのペースに従って生きようするのは息苦しいだけです。また、誰かと比べようとすると相手のことを欲目で見がちなため、ネガティブにもキリがなくなってしまいます。

ベクトルを自分に向けるためにも、誰かに良く思われよう考えるのはやめましょう。人は、自分の人生に真っ直ぐ生きている人ほど魅力的に見えるものです。反対に、自分の軸がはっきりしない人には誠意をもって対応しづらいでしょう。

行動よりも結果で示そうとする

人間関係で悩む人は、行動で示そうとする傾向があります。努力している姿を見てほしかったり、頑張っていることを認めてほしかったり。示すべきは行動ではなく、結果なのです。

少し厳しい言い方のように聞こえますが、むしろ結果で示そうとするほうが気持ち的には実は楽なのです。行動の評価は、人によって見え方も感じ方も変わるでしょう。しかし、成果は誰が見ても同じ成果であるため、人からどう思われているかで常に気持ちがブレるよりも圧倒的にわかりやすいといえます。

職場の人間関係は仕事の成果による印象が大きく関わります。ひとまず成果さえ出ていれば、他のことは後から付いてくるぐらいに考えておくのがちょうど良いのです。

相手ではなく相手の目的や問題に向き合う

よくビジネスや接客では「お客さんに向き合え」と言われますが、これは間違いです。本当に向き合うべきは、お客さんが抱える問題や叶えたい未来です。そうでなければ、お客さんの顔色をうかがってしまい、仕事の目的がずれていってしまうからです。

職場の人間関係も同じで、相手に向き合うのではなく、相手が抱えている問題や目的に向き合いましょう。顔色をうかがれていると感じて、良く思う人はほとんどいません。相手と真摯に関わりたいのであれば、その先の未来に向かっていくべきです。

そこに明るい未来を描けないのであれば、その相手とは無理に関わる必要はないでしょう。職場の人間関係で悩まないコツは、そもそも関係を望むべき相手かをきちんと判断することでもあります。

自分のことは自分が一番褒める

ここまで複数の考え方をお伝えしてきましたが、これらを実践するには「自信」がないと難しいです。自分の意見を伝えることも、相手の表面的な感情に惑わされずリスペクトしようと努力することも、すべては自信がなければストレスを乗り越えられないでしょう。

自己肯定感が低いと内向的になってしまい、積極的に他人と関われなくなります。そうすると、ドンドンと状況は悪くなっていくでしょう。そうならないために、自分のことは自分が一番褒めるようにします。

誰も褒めてくれなくても、自分だけは自分を褒めます。一日の終わりに、眠る前に「今日は○○ができた」や「今日の自分は○○がすごく良かった」など、なんでもいいから褒めるポイントを見つけます。一日ひとつは誰にでも必ずあります。

もし失敗しかしなかった日だったとしても、その失敗に気づけていることが褒めるポイントです。褒められない人は、失敗したことにすら気付けていません。

他人からの評価で自分の価値を決めない

他人からの評価で自分の価値を決めてしまう人は、楽観的に物事を考えられず、人間関係がうまくいかないと思い込みがちです。自己評価が低くなりがちで、「上司や同僚からの期待に応えられていないんじゃないだろうか」と不安な気持ちに駆られやすい傾向があるためです。

良く捉えれば、高い期待値を設定して仕事に向き合っている“真面目人間”ともいえます。しかし、自分で自分を認めづらい面もあるため難儀な性格です。

仕事に対する期待値を高く設定することは悪くないのですが、仮にうまくいっていても心のどこかに不安を抱えたままで、人付き合いにストレスを感じてしまいます。

人間関係の悪い職場の特徴

ここまでは、人間関係で悩む個人における解決方法をお伝えしてきましたが、職場によっては、そもそも人間関係が悪い環境というケースもあります。

そういった職場では、いくら自分がやり方を変えても、職場の根深い問題が邪魔をして解決に至らない場合があります。以下の特徴に当てはまる会社や職場はとくに要注意です。

  • 仕事の押し付け合いが常習化している
  • 上司や先輩が尊敬されていない
  • 人の入れ替わりが激しい

人間関係が良い職場は、役職が高い人ほど人格者であり、下の従業員がそれを倣って健全なマインドを形成していきます。人間関係の悪い職場は、まさのその逆のことをやってしまっています。

仕事の押し付け合いが常習化している

「これは自分の仕事」や「これは自分の仕事ではない」に厳格であり、仕事は助け合うのではなく押し付け合う状態が常習化している職場は人間関係も希薄です。

個人のパフォーマンスは高いかもしれませんが“チームで仕事をしている感”が薄く、助け合って仕事を進めたい人にとっては悩ましい環境でしょう。

いわゆる“こぼれ球”を誰も拾わない環境では、それがルールとして徹底できている場合を除き、業務命令でなければ無関心なのは気遣いが足りていません。

上司や先輩が尊敬されていない

役職が上の人間ほど、人格者であることが求められます。人の痛みを理解することができ、自身の失敗や経験から得た学びを伝えていくことが求められます。偉いからといって、上からものを言うだけの上司や先輩がいる職場では生産性も高まりません。離職率も高いでしょう。

本来、上司や先輩は尊敬されてしかるべきですが、尊敬されていない人がほとんどの職場は要注意です。疎まれている人間が幅を利かせやすい職場で人間関係が良好なはずがありません。

一見、それでも人間関係が良好な職場であったとしても、誰もが表面的なコミュニケーションをとっているだけで、本心はまったく別のことを考えていることも珍しくないでしょう。

人の入れ替わりが激しい

人間関係が悪い職場は、人の入れ替わりが激しいです。転職理由の多くが人間関係を原因としているため、辞めていく人のほとんどは人間関係に何かしらの問題があったと推測できます。

もちろん、ケースバイケースであるため必ずしもそうではありませんが、ネガティブな退職の場合、そこに至る過程のどこかで誰かとの衝突はあるものです。それも人間関係の一部であり、むしろ良好な人間関係の職場だったなら前向きな退職になっていることでしょう。

ポジティブな退職が頻発することも考えづらいため、人の入れ替わりが激しい職場には要注意です。

コミュニケーションに悩んだら「よかった探し」をする

物事は表裏一体です。悪いことがあれば、その裏には良かったことも存在します。それは人間関係の悩みにおいても同じです。

例えば、相性が悪い人とのコミュニケーションで困ったら、自分が得意とする人、不得意とする人の違いを理解できます、そして、今後似たような状況にあったとき「この人は合わないから」と予め接し方を選べるでしょう。

日頃から「よかった探し」をする癖をつけることが大切です。人間は都合のよいものしか見えない生き物です。人間関係で悩んでいるときは、そこから学べることには目がいきません。ポジティブに捉えようとする自分に抵抗があるからです。

それでも敢えて、勇気を出して「よかったことはなにか?」を考えます。そうすれば、絶対に自分のための学びに気付くことができます。

現在、人間関係に悩み苦しんでいる人は『陽転思考』を学んでみてください。

人間関係やコミュニケーションにおける本質を知れるメルマガになっていますので、この小さな一歩から皆さんの人生が前向きになることを願っています。

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