人間関係がうまくいかない7つの原因|悩みやすい人の特徴と悩まないための考え方

「人間関係に悩んだことがない」という人はほとんどいないでしょう。誰しもが、人間関係に悩み、苦しんだ経験があります。

人間関係の問題や悩みを乗り越えられる人や、そもそも人間関係に悩まない人はどのような考え方を持っているのでしょうか。

実は、人間関係がうまくいかない原因はシンプルであり、「人間関係に悩まない考え方」は今日から身につけることができます。

人間関係がうまくいかない7つの原因

人間関係がうまくいかない原因は主に7つです。

  • 人からの目を気にしすぎる
  • 「良く思われないといけない」という思い込みが強い
  • コミュニケーションが常に受け身
  • 他人からの評価で自分の価値を決めてしまう
  • 相手の気持ちを考えすぎてしまう
  • 人間関係の断捨離ができない
  • 自分にも他人にも厳しい

一言でまとめると、考えすぎる癖がある人は人間関係に悩みやすいです。反対に、人間関係に悩まない人は「仕方がない」とあっさり思考を切り替えることができます。

人からの目を気にしすぎる

人間関係がうまくいかないと感じるのは、「こうあるべき」という理想が強いためです。「こう話したら、こう返ってくるはず」「こうしたら、こうしてくれる」。このような、理想的なコミュニケーションとの“ギャップ”がストレスになります。

言い換えれば、人からの目を気にしすぎているということです。「こう思われたら嫌だな」や「こういう風に思われたくない」と、理想的な関係性がハッキリしているが故に、現実との差を明確に感じてしまうのです。

人間関係に「こうあるべき」という正解はありません。うまくいかないことも、コミュニケーションの一部なのです。人からの目を気にしすぎると、自分を正しく表現できなくなってしまいます。

「良く思われないといけない」
という思い込みが強い

「対人関係は良好でないといけない」という思い込みが強い人ほど人間関係に悩みやすいでしょう。

人からネガティブな感情を持たれることで落ち込んだり、嫌な気持ちになってしまうのは、相手のことを大きく捉えているときです。理由はさまざまですが、尊敬や、自分にとっての価値を感じられる相手であるほど、良く思われたいと思ってしまうもの。

良好であるに越したことはありませんが、すべての人と素敵な関係性を築くのは簡単なことではありません。これを大前提に考えることで無理してまで多くを望まなくなります。

コミュニケーションが
常に受け身

コミュニケーションが受け身な人は、相手の出方によって状況が常に左右されます。自ら働きかけることが少ないため、相手の働きかけでしか関係がつくれません。

主導権を握られているということであり、自分が望む未来に向かって自ら行動できない人は、人間関係も行き当たりばったりになってしまいます。

関係を良くしたいと思う相手なら、受け身で待たずに自分から働きかけていくべきです。アクションを起こすことに抵抗がある気持ちもわかりますが、それを乗り越えてこそ人間関係におけるイニシアティブをとれます。

他人からの評価で
自分の価値を決めてしまう

他人からの評価で自分の価値を決めてしまう人は、楽観的に物事を考えられず、人間関係がうまくいかないと思い込みがちです。

自己評価が低くなりがちで、「人からの期待に応えられていないんじゃないだろうか」と不安な気持ちに駆られやすい傾向があります。

期待値を高く設定することは悪くないのですが、仮にうまくいっていても心のどこかに不安を抱えたままで、人付き合いにストレスを感じてしまいます。

相手の気持ちを考えすぎてしまう

人の気持ちについて推測することはできても、正確に知ることはほとんどの場合できません。「相手がどう思っているか」はわからないため、「自分の想像していない結果だった」なんてことも当然あります。

つまり、「どう思われているか?」と考えて不安に感じることは建設的ではなく、極端に言ってしまえばその時間さえ無駄なのです。

考えても無駄なら、考えることを早くやめてしまった方が健全です。自らの行動に不自然な点がないのであれば、後は「神のみぞ知る」と楽観的に構えていましょう。

人間関係の断捨離ができない

人間関係がうまくいかない人は、関わるすべての人と良好な関係を築きたいと考えがちです。それができるのであれば理想的です。しかし、実際はそうはいきません。どんな人でも、うまくいっている関係と、うまくいかない関係の両方を持ち合わせています。

環境が変われば、人付き合いも変わります。例えば、会話が合わない昔の友人や知人と無理に会う必要はなく、今必要と思える関係に集中して、一部の人と濃いコミュニケーションをとった方が自らのためにもなります。

認知バイアスの一つに、サンクコストバイアスというものがあります。過去にかけた労力や払った費用などをもったいなく感じ、今は必要ないにも関わらず合理的な判断ができない状態をいいます。

人間関係で例えるなら、上記のような“過去の知り合い”に対する断捨離できない気持ちです。時間は有限であるため、なんとなく良い顔をするために労力や時間を割くのは非合理的です。人間関係にも断捨離は必要なのです。

自分にも他人にも厳しい

自分にも他人にも厳しい人は、何事も妥協できないため人間関係がこじれやすいです。「うまくいかない」とは、お互いの熱量が嚙み合っていなかったり、同じ方向を向いてコミュニケーションできていないことでもあります。

完璧主義やバイタリティーがあるのは素晴らしいことです。ただし、コミュニケーションにおいては「正解を求めること」が必ずしも正しくありません。自分にとっての正解があるように、相手にとっても正解の形があります。その折衷案がとれないと人間関係はうまくいかないでしょう。

自分にも他人にも甘くすればいいということではなく、自分が求めるものと相手が求めるものは、違う人間だからこそ全く異なることを知っておくべきです。

人間関係がうまくいかないときの対処法

人間関係がうまくいかないときは、以下の方法を試してみてください。

  • 相手の意見や態度を尊重する
  • 自信がつく何かに向かって努力する
  • 信頼できる人に相談する
  • 合わない人と無理に付き合わない

ポイントは、自分ではなく相手を優先して考えることです。敢えて自分の気持ちから離れることで、客観的に状況を見られますし、人の言葉も素直に受け取りやすくなります。解決のヒントは、自分ではなく他人にあります。

相手の意見や態度を尊重する

人間関係がうまくいかないときほど、自分のことばかりに頭がいきがちです。そんなときこそ、自分ではなく相手のことを尊重してみると見え方が変わります。

人間関係に、どちらか一方だけが原因ということはありません。必ず、大なり小なり双方に原因があり、何かが嚙み合っていないだけです。そのため、自分の都合を主張しようとするよりも、相手の意見や態度を尊重してしまった方が、かえって楽になれることもあるのです。

人間関係で悩みやすい人の多くは、視野が狭くなっているせいで自分のことばかり考えがちです。しかし、実際には相手がいるからこその悩みであり、「自分がどうしたい」ではなく「相手はなぜこうしたのか?」を考えた方が、気持ちの落としどころもつけやすくなります。

自信がつく何かに
向かって努力する

日頃から自分に自信がない人は、意見を主張することが得意ではない場合が多いです。例えば毎日仕事しかしていない人が、その仕事で自信を押しつぶされると気持ちの逃げ場がなくなってしまいます。

好きなことや趣味など、自信を持てることを一つでも作っておくと、「あちらがだめでもこちらがあるから大丈夫」とアイデンティティを保ちやすくなります。

自分という人格を形成することが大切です。常に自信がない状態では、人と対等に接することが難しくなってしまいます。どんな人でも、必ず輝ける場所があり人よりも優れた特徴があるものです。

信頼できる人に相談する

人間関係で悩んだときは、一人で抱え込むよりも信頼できる人に相談した方が解決しやすいでしょう。その際、なるべく当事者と関係がない人に相談する方が中立の立場からアドバイスをもらいやすくなります。

「自分が同じ状況だったらどうするか?」という聞き方をするのもおすすめです。相談者の立場で考えるとどうしても忖度が発生しやすくなるため、あくまで自分だったらどうするのかでイメージしてもらうと、より冷静な意見を聞けるでしょう。

相談者は、人間関係がうまくいかないことで悩み、自分が理解されていないという感情で話をしてしまいがち。そのため、第三者ならどのように考えるのかを中立の立場から考えてもらうことが大切です。

合わない人と
無理に付き合わない

最後はシンプルに、合わないと思った人との付き合いをやめることです。やめるのにも勇気が要りますので、それだけ大切な判断ということです。そして、合わない人と無理に付き合うのはメンタルの不調を招きやすいためおすすめできません。

人間関係で一度トラウマを抱えてしまうと、克服できるまでに何年もかかる場合があります。そのため将来的なリスクまで考えて、合わない人との付き合い方を決めるべきです。

もちろん、付き合うだけの見返りがあれば等価交換として無理する価値はあります。しかし、それがハッキリしないまま、なんとなく断れないだけなのであれば付き合うのをやめた方がいいかもしれません。

人間関係で悩むのは熱量の違いで火傷する

熱いものに触れれば火傷するように、すごい熱量を持った人に無理に近づけば火傷してしまいます。反対に、自分の方が高い熱量を持って人と接すると、その相手を火傷させてしまうでしょう。

熱量に差があるとコミュニケーションはうまくいかなくなるため、どちらかが合わせなければいけません。相手に合わせてもらう場合は、ハッキリとした意思表示が必要です。自分から合わせる場合は、相手を尊重する気持ちが大切です。

相手から「嫌われている」と思い込むと、人間関係の悩みはこじらせてしまいます。だからこそ、「熱量が違うから火傷してしまったんだ」と考えることで物事をシンプルに捉えるのです。

人間関係に悩んだら「よかった探し」をする

物事は表裏一体です。悪いことがあれば、その裏には良かったことも存在します。それは人間関係の悩みにおいても同じです。

例えば、相性が悪い人とのコミュニケーションで困ったら、自分が得意とする人、不得意とする人の違いを理解できます、そして、今後似たような状況にあったとき「この人は合わないから」と予め接し方を選べるでしょう。

日頃から「よかった探し」をする癖をつけることが大切です。人間は都合のよいものしか見えない生き物です。人間関係で悩んでいるときは、そこから学べることには目がいきません。ポジティブに捉えようとする自分に抵抗があるからです。

それでも敢えて、勇気を出して「よかったことはなにか?」を考えます。そうすれば、絶対に自分のための学びに気付くことができます。

現在、人間関係に悩み苦しんでいる人は『陽転思考』を学んでみてください。

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