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マイナス思考な人は、ワクワクよりも不安が勝ってしまい前向きになることができません。たまにであればそれでも良いですが、常にその状態だと不必要なストレスを自分に与えてしまいます。
とはいえ、マイナス思考の人が都合よくポジティブになれるわけもないので、ネガティブがループして苦しんでしまうもの。
マイナス思考から抜け出すには、根本的な考え方を変える必要があります。本ページでは、その具体的な方法をお伝えします。
マイナス思考とは?
マイナス思考とは、物事を否定的に捉えたり、悪い結果を予想したりする思考パターンのことです。一般的には、悲観的な態度や、失敗や問題に対して過度に集中してしまう傾向を指します。
【マイナス思考の考え方】
- 失敗への恐れ:何か新しいことに挑戦する前に、「失敗したらどうしよう」と考える
- ネガティブな自己評価:「自分には無理だ」「どうせ上手くいかない」と思いがち
- 最悪のシナリオを想像する:物事が悪い方向に進むと予測してしまう
- 他人と自分を比較:他人の成功を見て、自分の価値を下げてしまう
マイナス思考自体は悪いものではありません。常に最悪を想定することで、努力を惜しまないといった側面もあるためです。楽観的すぎて対策を怠るよりはよっぽど良いでしょう。
しかし、ネガティブなことばかり考えてしまうことは本人にとって辛いものです。マイナス思考は責任感が強い人に多いですが、その重圧に負けてしまう人も少なくありません。
マイナス思考が止まらない3つの原因
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マイナス思考の度合いは人によって異なりますが、考えることをやめようとしても止まらないのがほとんどでしょう。むしろ、「ネガティブなことを考えないようにしよう」とすればするほど、逆にネガティブな想像が巡ってしまい自体は悪くなるばかりです。
そんなマイナス思考はなぜ止まらないのか。主な原因は次の3つです。
- 自信がない
- 実績がない
- 自分の価値を自分で決められない
思考が変えられないのには必ず原因があります。思い当たる節があっても、それがどのようにマイナス思考につながっているのかを明確に理解できていないと、何となく「そういう性格だから」で終わらせてしまうでしょう。
自信がない
悪い意味で真面目な人は、どれだけ努力しても不足の方が大きく感じられてしまいがちです。通常、経験や知識を積めばそれに伴って自信も増していきますが、マイナス思考が強い人はそれでも自信がつきません。
自信がないと、これからやろうとすることの結果も悪い方向に感じてしまうでしょう。まだやってもいないことに対して、都度そのように感じられていてはメンタルも削られていきます。
実績がない
実績がないと、良い結果を想像できないもの無理はありません。数字としての実績だけではなく、それを乗り越えたという実績があれば「次は大丈夫」と言える根拠になります。しかし、それでも「次はダメかもしれない」と過去の実績があってもそれを無視してしまう人もいます。
どんな形でも、取り組んだこと自体が実績と言えるのに、それに気付けないことで必要以上に自分を低く見積もってしまうのはネガティブな人の典型です。
自分の価値を自分で決められない
自分の価値は、自分で決めるべきです。そうでなければ自信は生まれないですし、実績にも気付けなくなってしまうためです。周囲の反応や声で自分の価値を決めてしまう人は、反応を得るまでの時間を「試されている」と感じていることでしょう。
「自分には価値がある」と信じて取り組むのと、終わってみて評価されなければ自分の価値がわからないのとでは、同じことに向かうにしてもモチベーションはまったく異なります。
マイナス思考に陥りやすいきっかけ
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マイナス思考な人でも、常に悪いことばかり考えているわけではありません。楽しい気持ちになるときや楽観的な場面もあるものの、一瞬でネガティブが押し寄せて上書きしてしまうきっかけがあるのです。
【マイナス思考に陥りやすいきっかけ】
- 仕事で大きな失敗をしたとき
- 自分の責任でミスをしたとき
- 暇で考える時間があるとき
- 人から敵意を向けられたとき
何か都合の悪い出来事をきっかけに、マイナス思考に突入して戻ってこれなくなります。一度その思考に入ってしまうと、問題が解決するまでプラスに考えることができません。しかし、こうしたきっかけは誰にも起きるため、それ自体を避けることはできないでしょう。
仕事で大きな失敗をしたとき
もっとも多いのは、仕事で大きな失敗をしたときにマイナス思考になってしまうケースでしょう。仕事でミスをすれば人から怒られるだけではなく損害を与えてしまった自分を攻めてしまいます。
普通の人であれば、仕事で失敗してよかったことなど一つもないため、問題が継続している間はおろか、解決しても心のわだかまりみたいなものはずっと残り続けてしまいます。
自分の責任でミスをしたとき
負の感情が心を支配し続けるのは、「自分のせいで」と感じるからです。自分の責任で何かミスをすると、自分という存在が人にとって迷惑なのではないかと被害妄想を広げてしまいます。
本当はそんなことはないのですが、真面目な性格が災いして責任をすべて背負い込もうとするのでしょう。不必要な責任まで感じてしまい、自分を追い込むことでしか前に進めなくてなってしまいます。
暇で考える時間があるとき
「悩むのは暇だからだ」という言葉もあるとおり、極論、余計なことを考えている暇がなければマイナス思考になっている時間すらありません。余計なことであれこれ悩んでしまうのは、口では忙しいといっても本当は暇だからなのかもしれませんね。
「暇だから余計なことを考えてしまうんだ」と割り切って、運動やトレーニング、何か体力や意識をもっていかえれるような仕事以外ことに没頭してみるとよいでしょう。強制的に考え事ができない状態にしたときにマイナス思考が止まれば、それは暇だったからネガティブなことを考えていた証拠です。
人から敵意を向けられたとき
人から敵意を向けられて良い気持ちになる人はいませんが、マイナス思考の人は「否定された」ことを強く印象付けてしまいます。その場で済んだような感情のやり取りについても、その後もずっと考え続けてしまい、悪い方へ悪い方へと被害妄想を膨らませていきます。
自分という価値を下げられたように感じて、以降は何に対してもそんな自分で見られているような気がしてしまうのです。それとこれとは関係ないのに、なんだか惨めな気持ちになって沈んでいきます。
マイナス思考から抜け出す5つの方法
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結論をお伝えすると、自分次第でマイナス思考から抜け出すことは可能です。具体的には次の5つの方法を試してみましょう。
- 原因となったものとは別の何かに集中する
- 自分を不幸にするのは他ならぬ自分自身であると気付く
- 人生は考えた通りではなく行動した通りになる
- どれだけネガティブなこともすべて経験という価値になる
- 想像するような最悪の事態になることは滅多にない
多くは考え方の問題であり、マイナス思考から抜け出す癖さえつけば、自分の意思でいつでも抜け出せるようになります。一長一短で変わるものではありませんが、今のあなたが長い年月をかけてマイナス思考を根付かせたように、習慣が変わればいつか必ず変われます。
原因となったものとは別の何かに集中する
直接的な原因に近づいたままだと、どうしても意識を引っ張られてしまいます。それならいっそ、原因となったものとは別の何かに集中するのも手です。例えば、先ほどもお伝えしたような運動やトレーニング、感動するような映画や本、何でも構いません。
マイナス思考がループしている時間は、正直いって無駄です。考えを巡らせたところで何も解決にはならないのだから、そんなことはさっさと辞めてしまった方がよいと100人いたら100人が言うでしょう。
自分を不幸にするのは他ならぬ自分自身であると気付く
本当の意味で、他人があなたを不幸にすることはできません。逃げるのも立ち向かうのも、自分の手足を実際に動かしているのは自分でしかないからです。不幸の道を歩まされているのだとしたら、誰かの思惑にのっかって自分の意思でそこに向かっていることに気付いていないだけです。
自分を不幸にするのは、他ならぬ自分自身です。そのことに気付いた人から考え方を変えていきます。誰も自分を不幸にする権利など無い。ならマイナス思考をループさせているのも自分の意思。そんなことをしても得はないので、自分の力で幸せを勝ち取りましょう。
人生は考えた通りではなく行動した通りになる
何かを始めるとき、多くの人はあれこれと考えてばかりいます。しかし、現実は行動した結果によって変わっていくため、人生は考えた通りではなく行動した通りになるのがこの世の真理です。
行動力のない有識者ではなく、行動力のある馬鹿になってください。「えーい、あれこれ考えても仕方がないから今できることをやるだけだ!」と開き直るのが正解です。今やるべきことをやって、それが最悪の事態を招くことなんてほとんどないから安心してください。
どれだけネガティブなこともすべて経験という価値になる
人生の質は成功の数では決まりません。経験の数で決まります。経験とは、成功も失敗も含めたすべてです。冷静に考えてみてください。この世に成功しかしていない人なんているでしょうか。大成功しているように見えるあの人も、あなたからは見えていないだけで実際はたくさんの失敗という瓦礫の上に成り立っています。
マイナス思考が止まらない中で、いくつもの悪い想像をするでしょう。そのすべてが現実になったらと恐ろしく思うことでしょう。実際にはそんなことは起きませんが、もし起きても経験の一つに過ぎません。経験に勝る人生のスパイスはありません。
想像するような最悪の事態になることは滅多にない
マイナス思考の人は、いつもネガティブなケースを考えてしまいますが、想像するような最悪の事態になることは滅多にありません。自身の過去を振り返っても、そんな悪い予想が当たったケースは実はそんなに多くないでしょう。それなのに、ありもしない最悪の事態を考えてしまうのは「考えすぎ」の一言に尽きます。
マイナス思考で悩みまくったら、最後に「まぁどうせそんな最悪の結果にはならないけど」を口癖にしましょう。悪いことばかり考えるのは自分に対して不公平です。同じくらい、都合の良い想像をしたって良いはずですよね。片一方のことばかり考えていること自体が、実はフェアではないことに気付けるとよいでしょう。
どんなことにも『よかった』は存在する
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何かに失敗してメンタルが落ち込んだ時は、自分の将来について深く考える機会です。言い換えれば、「このタイミングで悩んでよかった」と自分を褒めてもよいということです。
仕事に限らず、どんな悪い出来事にも『よかった』は存在します。大切なのはそれに気付けるかどうかです。仕事に行きたくないと悩んだことで、逆に『よかったこと』は何でしょうか。
- もっと成長しなきゃとモチベーションが高まった
- 乗り越えたことで耐性ができた
- 糧としたことで前よりも精神的に強くなった
- 仕事への価値観や人生について考えることができた
考え方次第で色んな『よかったこと』が出てきます。どんなことにも相反する事実があることを忘れないでください。もし『よかったこと』に気付けそうになければ、気付けるようになるための考え方を醸成してきましょう。もし自分一人では考え方を醸成できない人は『陽転思考』を学んでみてください。
陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。
『日刊ワダビジョン』は、陽転思考に繋がる仕事やコミュニケーションにおける本質を知れるメルマガになっていますので、この小さな一歩から皆さんの人生が前向きになることを願っています。
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