
新しい年が始まると、「今年こそは何か変えたい」と思う一方で、目標を立てること自体に少し身構えてしまう人も少なくありません。立派な目標を掲げたものの、途中で続かなくなった経験があると、また同じ結果になるのではと不安になるからです。
実は、新年の目標が続かない背景には、気合いや根性とは別の理由があります。多くの場合、最初の立て方にほんの少し無理があるだけなのです。
この記事では、「がんばり続ける人」になるための話ではなく、自然と続いていく目標の考え方をお伝えします。
新年の目標は「達成できる」が前提!挫折しない3つの鉄則
新年の目標は、自分を追い込むための約束ではありません。本来は、日々の選択を少し楽にし、迷ったときの基準になるものです。うまくいっている人ほど、「達成できる前提」で目標を扱っています。
挫折を繰り返さない人が大切にしている考え方は、次の三つです。
- 他人の期待や常識ではなく、自分の本音を出発点にしている
- 完璧を求めず、途中で調整できる余白を残している
- 気持ちの宣言ではなく、行動として表現している
これらを意識すると、目標は義務ではなく、日常に寄り添う存在へと変わっていきます。
誰かの真似ではなく自分の「本音」に従う
目標が続かない理由の一つに、「本当は望んでいないことを掲げている」というケースがあります。世間的に良さそう、成長していないと思われたくない。そんな思いから生まれた目標は、心の奥でブレーキがかかりやすいものです。
大切なのは、「こうあるべき」ではなく「こうだったら心地いい」という感覚です。もし、大きな夢や明確な挑戦が思い浮かばなくても問題ありません。「毎日を穏やかに過ごしたい」「今の生活を安定させたい」。それも立派な目標です。
何かを足さなくても、今を大切にする選択には十分な価値があります。
100点満点を目指さず「60点」でも良しとする
完璧を前提にした目標は、少しの遅れで一気に苦しくなります。一度つまずいただけで、「もうダメだ」と感じてしまうからです。
60点という基準を持っていると、気持ちに余裕が生まれます。今日は半分しかできなかった。それでも続いている事実は残る。そんな積み重ねが、結果的に長い継続につながります。
目標は、達成するために自分を責める材料ではありません。続けるために、自分を許す余白を持つことが大切です。
精神論ではなく「行動」に落とし込む
「前向きに生きる」「もっとがんばる」。こうした言葉は気持ちを高めてくれますが、日常の行動には直結しにくいものです。脳は、具体的な動きを示されて初めて反応します。
そのため、目標は必ず行動に変換します。「健康を意識する」ではなく「週に二回、二十分歩く」。このように、誰が見ても同じ理解になる形にすることで、迷いが減ります。
行動が明確になると、やる気に頼らずとも前に進めるようになります。
なぜ「新年の目標」は失敗しやすいのか?

新年の目標が続かないと、「自分は意志が弱い」と感じてしまいがちです。しかし、多くの場合、その原因は人の性格ではなく、脳の仕組みにあります。
多くの人が同じようにつまずく背景には、次の三つがあります。
- 脳は急な変化を避けようとする
- 否定形の言葉を処理しにくい
- ゴールが遠すぎると意欲が下がる
この仕組みを知ることで、自分を責める必要がなくなります。
脳は急激な「変化」を嫌う性質がある
人の脳には、今の状態を保とうとする働きがあります。これまでの生活リズムや習慣を守ろうとするため、急な変化には強い抵抗が生まれます。
新年だからといって一気に変えようとすると、無意識のうちに元に戻ろうとする力が働く。それは自然な反応です。変われない自分を責める必要はありません。
だからこそ、変化は小さく、段階的であるほど受け入れられやすくなります。
「~しない」という否定形の目標は逆効果
「間食をしない」「夜更かししない」。こうした目標は、一見わかりやすそうに見えますが、実は脳にとって扱いにくい表現です。
脳は否定形をそのまま理解できず、まず対象を思い浮かべてしまいます。その結果、意識が向き、かえって行動を引き寄せてしまうこともあります。
「何をしないか」ではなく、「何をするか」に言い換えるだけで、実行のしやすさは大きく変わります。
目標が大きすぎて「最初の一歩」が見えていない
目標が壮大すぎると、どこから手をつければいいのかわからなくなります。遠くのゴールばかりを見ていると、今の一歩が重く感じられるからです。
意欲が湧かないときは、能力不足ではなく、距離感の問題であることがほとんどです。まずは、今日できる最小単位にまで分解する必要があります。
無理なく続く「新年の目標」の立て方4ステップ

目標が続く人と、途中で止まってしまう人。その違いは才能でも意志の強さでもありません。多くの場合、立てる順番を知っているかどうか、その差です。
無理なく続く目標には、共通する流れがあります。
①過去の自分を肯定するところから始めている
②理想を一度、自由に描いている
③数字と期限で現実につなげている
④今日の行動まで落とし込んでいる
この順番を守ることで、目標は「頭の中の決意」から「日常の選択」に変わっていきます。途中で迷いにくくなるのも、この流れがあるからです。
前年の「できたこと」を振り返る
目標を立てるとき、多くの人はいきなり「足りない部分」に目を向けがちです。しかし、その状態で新しい挑戦を重ねると、自分に対する評価がどんどん厳しくなってしまいます。
最初に見るべきなのは、前年に「できたこと」です。大きな成果である必要はありません。続けられたこと、途中で投げ出さなかったこと、少しでも前に進んだ経験。それらはすべて、次の一年を支える土台になります。
ここで自分を認めておくと、目標は自分を追い立てる存在ではなく、味方として機能し始めます。
制限を外して「理想の未来」を描く
次に行うのは、現実的かどうかを一度脇に置く作業です。「忙しいから無理」「年齢的に遅い」。そうした制限を外し、素直にこうだったらいいなと思える一年を思い浮かべます。
この段階では、正解や効率は必要ありません。心が少し動くかどうか、それだけで十分です。気持ちが動いた方向には、自然とエネルギーが集まります。
後から調整できるので、ここでは遠慮せず、自分の本音を優先します。
目標を「数値」と「期限」で具体化する
理想を描いたら、それを現実の予定に変えていきます。そのために必要なのが、数値と期限です。「いつまでに」「どのくらい」。この二つが入ることで、目標は判断基準になります。
また、目標の数も重要です。あれもこれもと並べると、気持ちが分散します。主要な目標は一つから三つまで。その方が、日々の選択がシンプルになります。
少ないからこそ、意識が向き続ける。その感覚が、継続を支えます。
今日できる「小さな一歩」を決める
最後に決めるのは、「今日、何をするか」です。ここで多くの人が、少し大きめの行動を選びがちですが、それは必要ありません。五分で終わること、準備だけで完結すること。それくらいで十分です。小さな一歩は、行動への抵抗を下げてくれます。
一度動き出すと、次の一歩が見えてきます。目標が現実に触れ始める瞬間です。
【仕事・プライベート別】おすすめの目標例

目標を考えるとき、「仕事とプライベート、どちらを優先すべきか」で迷う方は多いものです。どちらか一方を選ばなければならないように感じると、決めること自体が重くなります。
けれど実際には、人生の中で常に同じ配分である必要はありません。今の自分が何を大切にしたいか、その感覚を基準にすれば十分です。時期によってバランスが変わるのは自然な流れであり、迷うこと自体が真剣に向き合っている証でもあります。
ここでは、考えやすくするために「仕事」「プライベート」「マインド」の三つに分けて、目標例を見ていきます。
仕事の目標
仕事の目標というと、成果や評価に直結するものを選びがちですが、負担を減らす方向から考えても問題ありません。むしろ、その方が長く続きます。
たとえば、「半年で専門書を一冊読み切る」「毎朝五分、今日の優先順位を書き出す」「月末の残業を二時間減らす」。いずれも派手さはありませんが、日々の積み重ねが仕事の質を変えていきます。
大きな成長を狙うより、今の働き方を少し楽にする。その延長線上に、結果がついてくることも少なくありません。
プライベートの目標
プライベートの目標は、生活の土台を整える役割を持ちます。体調や気分が安定すると、仕事にも余裕が生まれます。
「週に二回、軽く体を動かす」「寝る前にスマートフォンを見る時間を十分減らす」「月に一度、好きな場所へ出かける」。こうした目標は、生活そのものに直接作用します。
がんばらなくても達成できる内容を選ぶことで、日常が少しずつ心地よい方向へ動いていきます。
マインド面の目標
外からは見えにくいものの、意外と影響が大きいのが内面に関する目標です。ここが整うと、行動への向き合い方が変わります。
「一日一回、自分にねぎらいの言葉をかける」「誰かに感謝を言葉で伝える」「できたことを一行だけ書き留める」。どれも静かな目標ですが、積み重なると自己評価が安定してきます。
自分との関係が穏やかになると、他人や出来事に振り回されにくくなります。
三日坊主を防ぐ!目標を「習慣」にするための小さなコツ

目標が続かない理由は、意志が弱いからではありません。多くの場合、日常に戻った瞬間に目標の存在が薄れてしまうからです。忙しさや疲れの中で、決意は後回しにされやすいものです。
継続している人は、特別な努力をしているわけではありません。次の三つの工夫によって、目標を生活の中に溶け込ませています。
- 目に入る仕組みを作っている
- 一人で抱え込まない
- 状況に合わせて内容を書き換えている
これらは、気合いに頼らず続けるための現実的な方法です。
目標を「見える化」して忘れない工夫をする
人は、どれほど大切に思っていても、見えないものは忘れてしまいます。だからこそ、思い出させる仕掛けが必要になります。
スマートフォンの待ち受け画面に一文だけ書く、手帳の最初のページに目標を置く、机に小さなメモを貼る。どれも特別な準備はいりませんが、視界に入るたびに意識が戻ります。
目標を思い出す回数が増えるほど、選択が少しずつ変わっていきます。
周囲に宣言して「応援される環境」を作る
目標を自分の中だけに留めていると、迷ったときに引き戻す力が弱くなります。一方で、誰かに話していると、自然と意識が保たれます。
大勢に公表する必要はありません。信頼できる一人で十分です。進捗を聞いてもらえる存在がいるだけで、行動に意味が生まれます。
応援される環境は、継続のハードルを下げてくれます。
状況に合わせて目標を「修正・更新」する
計画通りに進まない時期は、誰にでも訪れます。そのとき、「続かなかった」と判断してしまうと、気持ちが途切れてしまいます。
目標は、固定されたノルマではありません。生活環境や体調、仕事の状況が変われば、内容を調整して構わないのです。達成できなかったという事実は、「このやり方は合わなかった」という情報が一つ増えただけのこと。
その情報をもとに、もう一度組み立て直す。そうやって更新され続ける目標こそ、長く伴走してくれる存在になります。
新年の目標を立てるときは新しい自分になるチャンス

新年の目標を考えるときに迷いや悩みが出てくるのは、決して悪いことではありません。むしろそれは、自分自身と向き合おうとしている証です。何も考えずに一年を始めるより、「どう生きたいか」を立ち止まって考えられた。その時点で、新しい自分への一歩は始まっています。
新年という区切りは、過去を振り返り、これからを選び直せる貴重なタイミングです。目標が浮かばないと悩んだことで、実は次のような「よかったこと」がすでに起きている場合もあります。
- 仕事への向き合い方や人生の優先順位を考える時間が持てた
- このままでは終わりたくないという内側の声に気づけた
- 悩む経験を通して、以前よりも折れにくくなった
- 立ち止まった分だけ、自分を客観的に見られるようになった
新年の目標とは、何かを無理に達成するためのものではありません。これまでの自分を否定せず、これからの自分を選び直すためのきっかけです。その考え方として役立つのが「陽転思考」です。
陽転思考とは、ネガティブな出来事や感情をなかったことにせず、その中にある「よかった」を見つけていく思考法です。落ち込む自分や迷う自分をそのまま認めたうえで、見方を切り替えていきます。無理に前向きになる必要はありません。
良い・悪いと決めつけるのではなく、「事実は一つでも、受け取り方は選べる」という考え方。これは人生だけでなく、仕事や人間関係においても支えになります。新年の目標を立てるこの時期は、その考え方を身につける絶好の機会でもあります。
『陽転思考』については、こちらのページで詳しい解説しているので是非ご覧ください。
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