
仕事で失敗すると、自分の無力さや人の期待を裏切ってしまった喪失感、恥ずかしい気持ちなどが増幅して自暴自棄にもなるでしょう。
「仕事で失敗しても良いことなんて一つもない」
果たして本当にそうでしょうか?世の中の成功者は一人残らず何かしらの失敗を糧にしていきています。
「仕事で失敗してもいい」と言い切れる理由
まず安心してほしいのは、仕事で失敗しても構わないということです。これは綺麗ごとでも慰めでもなく、至極当然の真実。「慰めの言葉なんてほしくない」と感じた人も、自身が賢くなり、次のステージにレベルアップするための知識として覚えておきましょう。
なぜ「仕事で失敗してもいい」と言い切れるのか、その理由は次の5つです。
- そもそも失敗しない人間はいない
- 成功は失敗からしか生まれない
- 失敗しても人生は続いていく
- 失敗したという経験が財産になる
- 他人の失敗を咎めること自体には意味がない
そもそも失敗しない人間はいない
自分が仕事で失敗すると、つい「自分だけがミスしている」かのように感じられますが、当然ながらそんなはずはありません。同時刻に数えきれないほどの失敗が世の中では起きており、当たり前に「失敗」は発生しているのです。
言い換えれば、誰でも失敗はするということ。失敗したことがない人を挙げてみてください。一人も浮かばないはずです。上手くいっているように見えるあの人も、あなたが知らないだけで過去にとんでもない失敗を経験しています。
そもそも失敗しない人間はいないのに、なぜあなたが落ち込む必要があるのでしょう?人間にできることなんて限られています。それを知ることが仕事の失敗を乗り切る第一歩です。
成功は失敗からしか生まれない
やり方を知らずに、上手くやることはできません。どんな仕事も、初めから正解を知っているはずがないので失敗するのは当然です。
最初から上手くいくはずなんてないのに、それでも失敗を大きく受け止めてしまうのは、あなたが仕事に責任を感じすぎてしまっているからかもしれません。必要以上に、「失敗だけはしちゃいけない」と自分に重荷を背負わせている状態です。
最近は「タイパ」という言葉が若者世代を中心に浸透していますが、経験を積まずに効率的な仕事はできません。できたと感じても、自身の経験に基づかない付け焼刃のマニュアルでは、次に困難な場面にぶちあたったときに乗り越えることはできません。
失敗の数が、人を成長させます。今は実感できなくても、後々その意味を理解できるでしょう。失敗は未来への投資です。
失敗しても人生は続いていく
極論、失敗したってその後も人生は続いていきます。何を言われたって明日は変わらず来るのだから、「失敗したからダメ」などと自分を攻めていても意味がないんです。
どうせ明日も生きるのだから、開き直って「失敗してよかった」くらいの気持ちでいた方が得でしょう。仕事で失敗すると、その瞬間は「もう終わりだ…」なんて思ってしまいますが、1年後の自分からしたら「あんなこともあったな」と過去になっています。
その未来から逆算して、失敗を乗り越えた未来の自分に視点になってみると、意外と前向きになれたりします。
失敗したという経験が財産になる
失敗以上に大切な経験はありません。成功ばかり続けば理想ですが、現実はそんなに甘くないので「人生は失敗の連続」になります。
失敗を避けようとすれば挑戦の回数が減る。挑戦の回数が減れば、できることは増えていかない。できることが増えなければあなたの価値は高まらない。この悪循環を引き起こすのは「失敗=悪」と間違って認識していることが発端です。
考え方を変えて、失敗=ただの経験だと認識しましょう。「失敗」を辞書でひくと「目的が達せられないこと。」と出ます。言い換えれば、成功までのプロセスに過ぎないということです。
他人の失敗を咎めること自体には意味がない
他人からの視点になりますが、人の失敗をあうだこうだと咎めることに意味はありません。大事なのは、失敗した本人を攻めることではなく、目標の達成に向かってどう修正するかだけです。
なので、もしあなたの失敗に対してばかり論じる人がいても気にする必要はありません。感情論の場合はなおさらです。
やるべきことは、失敗を踏まえて次どうするかに意識を向けること。あなた自身がそれができていれば、失敗に対する他人の意見なんて今は気にする必要はないでしょう。
仕事で失敗したときにやってはいけないこと

とはいえ、仕事の失敗すると自暴自棄にもなり冷静な頭ではいられないでしょう。
そんなときでも、次の4つは絶対にやらないようにしましょう。逆に言えば、これらさえしなければどんな大失敗でも必ず乗り越えられます。
- 自分だけが悪いとふさぎ込む
- 一人で解決しようとする
- 隠したり誤魔化そうとする
- 問題を後回しにする
自分だけが悪いとふさぎ込む
失敗したのは自分のせいだとしても、自分だけが悪いとふさぎ込まないでください。厳密には、あなただけが原因で失敗するなんてことはないからです。
仕事には大なり小なり色んな人が関与します。メインで担当しているのがあなただったとしても、管理監督やもっと上流のマネジメントやルールなど、辿ると根本的なことが原因であることは珍しくありません。
自ら「自分以外のせい」とするのは違いますが、「自分だけではない」と冷静に状況を見るのも俯瞰的な視点を持てることにつながるため大切です。
一人で解決しようとする
人間が一人でできることは限られています。繰り返しになりますが、仕事は自分一人で完遂できるものではありません。失敗した直後で憚られるとしても、できるだけ周囲の人間を頼るのが賢い選択です。
「恥ずかしい」「もっと怒られるかもしれない」と恐いかもしれませんが、そんな懸念は今だけ、一時の感情に過ぎません。問題はが解決すればオールOK。後になってみれば個人的な感情はどうでもよかったと思うでしょう。
もし協力をあおいでも反発してくるようなら、それは相手が問題解決に向かっていないということなので、あなたは何も間違っていません。
隠したり誤魔化そうとする
仕事の失敗を隠したり、誤魔化そうとしても得することは一つもありません。理由は前項と同じで、仕事には色んな人が関与しているからです。
人間は弱い生き物なので、つい嘘をついて上手く立ち回ろうとしてしまいますが、それで後々良い結果につながることはないでしょう。むしろ、後で発覚するほど問題は肥大化して、取り返しのつかないことになります。
問題を後回しにする
隠そうとはしなくても、今は逃げたい一心で問題を後回しにしようと思うでしょう。しかし、それは得策ではありません。事象というのは、時間の経過とともに大きくなるものです。今は1だった問題の大きさも、1日たてば10になり、1週間もたてば100以上に指数関数的に増幅していきます。
今立ち向かうのはとてもしんどい、だからこそ今やらないといけないのです。むしろ、長い目で見ればその場で解決に向けて行動してしまうのが結果的に一番楽な選択。それを理解し、実行できる強さをもってください。
仕事で失敗したときは新しい自分に進化するチャンス

仕事で失敗して悩んだときは、自分自身について深く考える機会です。言い換えれば、「このタイミングで悩んでよかった」と自分を褒めてもよいということです。
どんな悪い出来事にも『よかった』は存在します。大切なのはそれに気付けるかどうかです。目標がないと悩んだことで、逆に『よかったこと』は何でしょうか。
- 仕事への価値観や人生について考えることができた
- もっと成長しなきゃとモチベーションが高まった
- 乗り越えたことで耐性ができた
- 糧としたことで前よりも精神的に強くなった
仕事の失敗を糧に成長したいと願うのであれば、『陽転思考』を学んでみてください。
陽転思考とは、ネガティブな事実からも「よかった」を探す思考法です。ネガティブな感情を許可し、それらを受け入れてから切り替えるという方法であり、マイナスのことを否定しません。
良いとか悪いという二元論ではなく、「すべての事実はひとつですよ。見方を変えて見ましょう」という考え方であり、ビジネスにおいても重要な考え方になります。
『陽転思考』については、こちらのページで詳しい解説しているので是非ご覧ください。
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